欧州トヨタは2024年9月16日、最新型「C-HR プラグインハイブリッド220」が採用する新機能「ジオフェンシング」による「Predictive Efficient Drive(予測効率ドライブ)」システムの概要を発表しました。どのような技術なのでしょうか。
■最新型「C-HR」がスゴイ!
欧州トヨタは2024年9月16日、コンパクトSUV「C-HR プラグインハイブリッド220」が採用する新機能「ジオフェンシング」による「Predictive Efficient Drive(予測効率ドライブ)」システムの概要を発表しました。
ジオフェンシングは、GPSやWi-Fiなどを使って、特定の場所やその周辺に仮想的な境界(ジオフェンス)を設け、対象がその境界内に入ったとき、あるいは境界から出たときに、ソフトウェアで所定のアクションを実行する仕組みです。
C-HRプラグインハイブリッド220には、このジオフェンシングを取り入れた予測効率ドライブシステムが搭載されています。交通状況やドライバーの運転スタイルを分析するほか、低排出ガスゾーンか否かも判断して、自動的にEV(電気自動車)モードとハイブリッドモードを切り替えます。
従来のPHEV(プラグインハイブリッド車)は、主にバッテリー残量からEVモードとハイブリッドモードを自動的に切り替えていましたが、C-HRプラグインハイブリッド220はバッテリー残量だけでなく、交通状況や規制、運転スタイルなど多くの要素を複合的に勘案して、より効率的な切り替えを可能としているのが特徴です。
予測効率ドライブシステムには、回生エネルギーの損失を最小限に抑える機能もあります。過去の走行データを利用して減速する場所を特定し、エンジンブレーキの力を自動的に高めて回生ブレーキによるエネルギー回収を促進します。
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初代C-HRは2016年にデビューしました。現行モデルは2023年にフルモデルチェンジを受けた2代目で、欧州を主要市場とし、日本では展開されていません。
パワートレインは1.8リッターハイブリッド、2リッターハイブリッド、2リッタープラグインハイブリッドの3種類。プラグインハイブリッドは最高出力152hp(112kW)の2リッターガソリンエンジンと同163hp(120kW)のモーター、容量13.6kWhのリチウムイオン電池を組み合わせており(WLTP複合)となっています。