約50万円という低価格で“3人”が移動できる「新型車」が日本に存在しています。一体どんなモデルで、どのような反響が見られるのでしょうか。
■約50万円で「3人」乗れる新型車!
神奈川県相模原市に本拠を置くカーターは、2024年3月に2024年モデルを発売した新型「APトライク125」にくわえて、同シリーズの派生モデルとなる新型「APトライク250」を2024年秋頃に発売します。
このモデルについて、一体どのような反響が見られるのでしょうか。
新型APトライク125とは小型の屋根付きトライクです。
車両価格や維持費の安さや高い実用性が人気を呼び、すでに累計1000台以上を販売しています。
運転に必要な免許は、通常のクルマと同じ普通自動車免許(AT限定可)。
車検と車庫証明は不要で、保険や税金関係は250ccのバイクと同等。年間の自動車税はわずか3600円となるため、クルマよりも圧倒的に安く維持することが可能です。
乗員は、運転者を含む最大3人となっており、外出時にはクルマ用のコインパーキングも利用できます。
そんな新型APトライク125のボディサイズは、全長2200mm×全幅1000mm×全高1650mm。
ハンドルは、一般的なクルマに見られる“円形”とは異なり、バイクのような“バー型”を採用します。
しかしクルマ同様にバックギアも搭載しているため後退が可能で、狭い道や駐車場でも取り回しに困ることは無いでしょう。
また、シートは前後調整のほか、背もたれを傾けることもできるので、オーナーの体型に左右されず快適な運転姿勢でドライブかできます。
さらに、雨を防ぐ屋根やフロントシールド、ワイパーを標準装備。くわえて、折りたたみ式の「リアキャリア」もオプションで用意するなど、使用用途に合わせた柔軟なカスタムに対応します。
パワーユニットには、最高出力8.6馬力・最大トルク0.89kgf/mを発揮する123.6cc空冷エンジンを搭載し、組み合わせるトランスミッションはクラッチレスの4速MTのみ。駆動輪は後輪です。
公表されている最高速度は70km/h程度となっていますが、販売元のカーターは安全のために、最高速度50km/h以下の走行を推奨しています。
そしてカーターは、APトライクシリーズの新たなモデルとして、新型APトライク250を2024年7月に発表しました。
この新型モデルは車名の“250”が示す通り、エンジンの排気量を125ccから250ccへと拡大し、最高出力15.6馬力・最大トルク1.98kgf・mを発揮。
複数人での乗車時や重量物の積載時、また登坂にも余裕を持って走行することが可能です。
くわえて、空冷から水冷化したほか、トランスミッションも「5段変速」のクラッチレスシフトへと進化しており、パワーユニット全体の耐久性も向上。
あわせて、車体のフレームも新設計された肉厚の骨格によって強度を確保したほか、足回りには「3リンク式リジッドアクスルサスペンション」を採用し、操縦安定性を高めています。
この新型APトライク250も、125ccモデルと同様に、普通自動車免許(AT限定可)で運転することが可能です。
新型APトライク125の車両価格(消費税込)は52万8000円。
また、新型APトライク250は70万円台で、2024年秋頃に発売する予定です。
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この新型APトライクシリーズについてSNSでは、「これ欲しいです!」「デザインもいいし売れそう」「手軽に近場へ買い物に行くセカンドカーにアリだね」など、所有し乗ってみたいという声が多く寄せられました。
また、「最近は125ccのバイクでも50万円はする。そんな状況でAPトライク125が50万円というのはかなり頑張ってる」「秋に出る250ccモデルが70万円なら悪くない」「250ccエンジン搭載モデルが本当に出るとは!」といったコメントもあり、新型APトライク125と250両車ともリーズナブルな価格が好評を集めています。
そのほか、「雨の多い日本ではドアを付けないと普及はキビシイと思う」「エアコンも必須。どうにか付けて欲しい」と、装備や機能の充実を求める声が見られるとともに、「日本も東南アジア同様に庶民の足がトゥクトゥクになっていくのかな」「オート三輪の走ってた昭和に逆戻りした感ある笑」などの投稿もありました。