2024年10月3日、日産は中型ミニバンの「セレナ」に「e-4ORCE」を搭載したモデルを追加すると発表しました。同車について早くも様々な反響が寄せられています。
■日産が「高性能4WDミニバン」発表!
2024年10月3日、日産は中型ミニバンの「セレナ」に高性能な電動四輪制御技術「e-4ORCE(イーフォース)」を搭載したモデルを追加すると発表しました。
同車は11月中旬の発売を予定しており、SNSなどでは早くも様々な反響が寄せられています。
セレナは1991年に登場した「バネットセレナ」を発祥とし、以降30年以上にわたって販売されている日産の伝統的な中型ミニバンです。
現行型は2022年11月にフルモデルチェンジして6代目で、日産の誇る先進運転支援「プロパイロット」を採用して安全性と機能を向上。
またパワーユニットには通常のガソリンエンジン仕様のほかに、1.4リッターエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド仕様(第2世代「e-POWER」)も設定し、低燃費と高い走行性能を両立させました。
2024年9月9日には新たなボディカラーの追加や車両価格の値下げを実施するなど仕様変更も行われ、「利休」という斬新な新色をルーフやフロントフードに施したモデルが登場しています。
そんなセレナに今回、高性能な4WDモデルの追加が発表されました。
これは、先述のハイブリッド仕様(e-POWER)にくわえて日産独自の電動四輪制御技術である「e-4ORCE」を搭載したモデルで、このモデル追加によりセレナに予定されていたラインナップが出揃ったかたちです。
具体的には、フロントに120kW・315Nmのモーターを、リアには60kW・195Nmのモーターを搭載し、それぞれの駆動力を常に最適に制御することで、滑りやすい路面やカーブでも安定した走行を実現。また力強い加速力も披露します。
さらに、駆動力のコントロールはカーブや減速時の車両姿勢の変化も抑制し、乗員の頭の揺れを低減するので、クルマ酔いも防ぐことに繋がるとのこと。
このシステムを搭載するために新型セレナ e-4ORCEでは、リアフロアやリアサスペンションを新設計。
モーターの配置など工夫したレイアウトとすることで、従来の2WDモデル同等の室内空間を確保するとともに、最低地上高を通常の135mmから150mmへとアップさせ、走破性能も向上しています。
そんな新型セレナ e-4ORCEは、ベーシックな「X」や中級モデル「XV」、エアロタイプの「ハイウェイスターV」に設定されるほか、オーテックや「マルチベッド」「ステップタイプ」「セカンドスライドアップシート」などの特装車にも用意。
車両価格は(消費税込)は361万4600円からとなっています。
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この新型セレナ e-4ORCEについてSNSでは、「セレナに四駆出てよかったー!」「雪道走るから4WD一択です」と、4WD仕様を心待ちにしていたという声が見られます。
また、「リアモーターの出力がヴォクシーのほぼ倍!?」「ノア系は左右独立の制御は無いしセレナの方が最低地上高も高いね」「しっかりライバルを超えてきたな!これは期待」といった投稿もあり、性能を競合モデルと詳しく比較したうえで高く評価する様子も。
そのほか、「セレナすごい欲しいけどコミコミ400万円はキビシイ…」「先進機能満載でリアにもモーター搭載だから高くなるのは仕方ないね」など、車両価格について話し合う様子や、「BEVのミニバンまだ出ないかなぁ~」と、ハイブリッドでなく完全な電気自動車のミニバンを求める人もいました。