トヨタのフランス法人は2024年9月16日、新型「プロエース エレクトリック」を対象としたリース販売に新たなプランを導入すると発表しました。どのようなものなのでしょうか。
■大口顔の新型「プロエース」に新発表
トヨタのフランス法人は2024年9月16日、LCV(ライト・コマーシャル・ビークル=小型商用車)のEV(電気自動車)仕様「プロエース エレクトリック」を対象としたリース販売に新たなプランを導入すると発表しました。
プロエースは、シトロエンやプジョー、フィアットなどを傘下にするステランティスグループが設計・生産した車両をトヨタの販売網で展開するOEM(相手先ブランドによる生産)車です。
初代は2013年にデビュー。2016年のフルモデルチェンジで2代目となりました。現行型はその2代目の改良モデルで、内外装の一部を新しいデザインとしています。ボディサイズは全長4980mm×全幅1920mm×全高1890mm。ロングボディは全長が5330mmとなります。
パワートレインは、ディーゼルエンジンまたはモーターの2種類を設定。ディーゼル車は排気量が1.5リッター(最高出力120hp)と2リッター(最高出力140hpまたは180HP)があり、ギアボックスはいずれも6速MT、2リッターのみ8速ATも設定されています。
プロエース エレクトリックはモーターを搭載するEVにあたります。最高出力は136hp。航続距離はバッテリーの容量が75kWhの場合で350km、50kWhの場合で224kmとなります。
フランスでの販売価格は460万2000ユーロ(約730万円)から。ディーゼル車が367万2000ユーロ(約590万円)なので、イニシャルコストはEVのほうが高くなりますが、同社の説明によるとランニングコストを踏まえた所有コストは大きな差はないといいます。
トヨタLCVにおけるEVの割合は現在12%ですが、2025年までに30%を目指しており、その施策のひとつとなるのが今回発表されたリースの新プランです。
新プランは、リース利用後3カ月以内に「EVからディーゼルにかえたい」という申し入れがあれば、6カ月以内に対応するというもの。独自の個別コーチングプログラムも用意しています。この新プランは2024年12月31日までとなります。