運転席の上にある「謎の“ボード”」、サンバイザー。日差しを遮るいっぽう、視界を狭めて信号の確認などに支障をきたすことも。どのように使えば良いのでしょうか。
■フロントガラスの「サンバイザー」どう使うのが「正しい」の!?
運転席と助手席に装備されている「サンバイザー」。その名の通り「日除け」のためのパーツです。
ただ下ろしてしまうと視界が狭くなり、特に信号の確認がしづらくなります。どうしたらいいのでしょうか。
クルマを運転中、太陽がまぶしい時や夜間に対向車のヘッドライトがまぶしいときなどに、眩惑をさけるためにサンバイザーを使うことがあります。
運転席と助手席の上部に設置されており、手前に下ろすことで光を遮ってくれます。
ただサンバイザーを下ろしてしまうと上部の視界が遮られてしまい、信号が見づらくなってしまうこともあります。
特に、先頭で信号待ちをしていたり、身長(座高)が高いドライバーの場合、また、フロントガラスが垂直に近い角度で設置されているクルマなどの場合は、サンバイザーを下ろしてしまうと、信号がまったく見えなくなることも。
そのため、サンバイザーを上げたり下げたりしている人も少なくないと思います。
加えて、太陽の位置が低くなってくると、役に立たなくなることもありますよね。
近年は、この純正サンバイザーに取り付ける後付けのサンバイザーが市販されています。
■後付け式「透過タイプ」のサンバイザーってどうなの!?
後付けのサンバイザーは「透過するタイプ」が多く、視界が遮られません。偏光機能がついていたり、範囲も延長できたりなど、利便性が高いことが特徴です。
ただし道路運送車両の保安基準に適合させるため、可視光線透過率が70%以上のものを選ぶ必要があります。
透過するとはいえ「視界を覆うものを運転中に使うことは違反にならないのか」と気になる人も多いと思います。
これについて神奈川県警に問い合わせたところ、「明確な違反とはいえないですが、良いともいえない」とのこと。
使用状況によっては危険となることも考えられるため、場合によっては(取り締まりの対象とまではならなくても)注意をすることも考えられる、とのことでした。
サンバイザーに関しては、ドライバーによっては下ろしっぱなし、という人もなかにはいるそう。
身長が低い人なら視界の邪魔にはなりませんが、だとすると純正のサンバイザーだけでは、そもそも眩惑が避けられていない可能性もあります。
神奈川県警の返答にもあるように、透過サンバイザーは明確な違反とはならないものの、使用状況によっては危険となることも考えられるため、慎重に商品を選ぶ必要があります。
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可能なら、運転用に偏光レンズを使用するサングラスを装着することをオススメします。
サングラスにはいくつかのタイプがありますが、運転に適した偏光レンズのサングラスも用意されています。度入りのものもあるので、眼鏡を使用するドライバーでも安心です。
安全運行のため大型トラックや高速路線バスのドライバーなども使用するなど、近年は普及が進んでいます。販売店に相談してみると良いでしょう。