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トヨタ「新型GR“GT”」登場へ!? 「和製スーパーカー」or「小型スポーツカー」? 登録された謎の「車名」は何を示すのか

くるまのニュース 2024年10月8日 12時10分

トヨタ自動車が「GRGT」の名称を商標登録していることが明らかになりました。はたしてこれは「新型スポーツカー」の名前なのでしょうか。

■トヨタが「GRGT」の名称を商標登録していた

 トヨタ自動車株式会社が、新たに「GRGT」をクルマの車名などとしての商標登録をしていることがわかりました。特許庁のウェブサイトから調べてみると、出願日が2024年3月12日、登録日が同9月13日となっています。
 
 この“GRGT”は標準文字商標(ロゴデザインではなくテキストのみ)で、分類は多数に渡りますが「自動車」が含まれていました。

 GRGTは、そのものズバリ、トヨタのモータースポーツ部門「GR」の新型車の車名に使われるのではないかと予想されます。

 ただ、自動車メーカーに限らず、実際に販売をしなくても名称だけを商標登録しておさえておくケースは多々あります。

 とはいえ、トヨタの新型スポーツカーではないかと考えるだけでも胸が踊るのではないでしょうか。

 GRGTの車名は「GR」の「GT」と分離して考えることができます。GTは英語で「Grand Touring(グランド ツーリング)」、イタリア語で「Gran Turismo(グラン ツーリスモ)」の頭文字を取ったもの。

 直訳すれば「大旅行」、クルマの分野に限定して意訳すれば「長距離移動用車両」となり、さらに意訳すれば「高速で長距離を移動するクルマ」となります。

 GTが付く車名と言えば、日産「GT-R」、ポルシェ「911 GT3」、メルセデスAMG「GT」、そして日本を代表するクラシックカー、トヨタ「2000GT」などが挙げられます。

 GTが持つイメージは、ピュアスポーツカーで比較的ボディサイズが大きいものとなるのではないでしょうか。

 そこで思い浮かぶのは、カスタムカーイベント「東京オートサロン2022」でトヨタがずーレーシングが出展した「GR GT3 コンセプト」です。

 レースカテゴリー「GT3」参戦を想定したレーシングカーですが、このレースは市販車をベースにしたマシンの参戦が前提であり、当然市販化を目論んでいるとみられます。

 この市販モデルの車名が、今回正式に登録された可能性は非常に高そうです。

 しかしいっぽうで、“GT”の車名はもっとさまざまなモデルに採用されており、違った方向で採用される可能性も否定できません。

■超スーパーカーではなく“手ごろ”な「FRスポーツカー」に命名の可能性も!?

 市販車のグレード名にGTが採用されているケースはとても多く、 1世代前のトヨタ「86」、過去をさかのぼれば1990年代のトヨタ「カローラ」「カリーナ」「コロナ」などの小型セダンのスポーティグレードにも採用されていました。

 トヨタに関して言えば、ライトウェイトスポーツカーにもGTの車名を与えてもおかしくはないでしょう。

 ここで浮上してくるのが、2015年開催の「東京モーターショー」でトヨタが出展したコンセプトカー「S-FR」です。

ふたたび開発がはじまったとのうわさも聞かれるトヨタ「S-FR」

 S-FRは、ボディサイズが全長3990mm×全幅1695mm×全高1320mm、ホイールベース2480mmで、5人乗りとし、フロントミッドシップのFRレイアウトを採用するという仕様になっていました。

 後輪駆動のライトウェイトスポーツカーは「ヨタハチ」の再来かと、多くの人が注目し市販化を望む声を上げました。

 S-FRは市販化の開発が進んでいましたが、2020年に開発が凍結されたという噂が流れます。

 しかし今年になって突如、S-FRの開発が新型スポーツハッチバックの開発と平行して進められているという噂が流れました。

 この新型スポーツハッチバックは、かつてのトヨタの入門車「スターレット」の名で開発陣が呼んでいるらしいことと、S-FRの開発が再始動したのは、次期新型スターレット(仮)とパワートレインが共通化できるからだという噂も出ています。

 それはあくまで噂に過ぎませんが、ストーリーとしては現実的です。

「フルラインナップ」を戦略としてうたうトヨタが、GRヤリスとGRカローラの間を埋めるGRスターレット(仮)と、GR86の下のクラスに、S-FRの市販モデルをラインナップするという可能性が出てきます。

 そして、S-FR市販モデルに「GRGT」の名称を与えるという流れは、ストーリーとしてはおかしくないでしょう。

 S-FRのコンセプトについてトヨタは「クルマを運転する楽しさを教えてくれるTOYOTAライトウェイトスポーツの系譜を継承。自分の意のままにクルマが反応し、日常使いの中でもクルマとの対話ができる、そんな楽しさをエントリーモデルに追い求めた」と伝えていました。

 GRGT(仮)のコンセプトとパッケージング、仕様は、日常使いから長距離ドライブまで、意のままの運転を楽しめる、とすればGTたる名に恥じません。

※ ※ ※

 商標登録されたGRGTは、トヨタの新型スポーツカーとして実際に市販化されるのでしょうか。

 市販化されたとしたらどんなクルマになるのでしょうか。期待が高まります。

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