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2024年度“上半期”「イチバン売れたクルマ」は? 唯一「10万台超え」は「背の高い軽」! ミニバン・軽ワゴンは大人気 販売台数ランキング発表

くるまのニュース 2024年10月8日 15時10分

2024年度上半期の車名別販売台数ランキングが発表されました。登録車と軽自動車で販売トップ10にランクインしたのはどのクルマなのでしょうか。

■24年度上半期終了! 売れたクルマはどれ?

 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は2024年10月4日、2024年度上半期(4月~9月)の車名別販売台数ランキングを発表しました。

 自販連は登録車(5ナンバー/3ナンバー)ランキング、全軽自協は軽乗用車のランキングをそれぞれ発表しています。

 発表されたランキングは通称名別です。例えば登録車のトヨタ「ヤリス」には、コンパクトカー「ヤリス」、コンパクトSUV「ヤリスクロス」、コンパクトスポーツ「GRヤリス」が含まれます。

 軽自動車のスズキ「ワゴンR」には、「ワゴンR」「ワゴンR カスタム」「ワゴンR スティングレー」「ワゴンR スマイル」が含まれるなど、同名シリーズ全体が合算されています。

●2024年上半期(4月~9月) 登録車ベスト10

 ・1位:トヨタ「カローラ」(7万7030台)
 ・2位:トヨタ「ヤリス」(7万3052台)
 ・3位:トヨタ「シエンタ」(5万8645台)
 ・4位:日産「ノート」(4万8339台)
 ・5位:トヨタ「ルーミー」(4万2891台)
 ・6位:ホンダ「フリード」(4万614台)
 ・7位:日産「セレナ」(3万9637台)
 ・8位:トヨタ「アルファード」(3万8794台)
 ・9位:ホンダ「ヴェゼル」(3万6251台)
 ・10位:トヨタ「ヴォクシー」(3万5143台)

●2024年上半期(4月~9月) 軽乗用車ベスト10

 ・1位:ホンダ「N-BOX」(10万2226台)
 ・2位:スズキ「スペーシア」(8万179台)
 ・3位:ダイハツ「タント」(5万4177台)
 ・4位:スズキ「ハスラー」(4万3070台)
 ・5位:スズキ「ワゴンR」(3万8957台)
 ・6位:スズキ「アルト」(3万3537台)
 ・7位:日産「ルークス」(3万1539台)
 ・8位:三菱「デリカミニ/eK」(2万6863台)
 ・9位:日産「デイズ」(2万3645台)
 ・10位:ダイハツ「ミラ」(2万2902台)

 2024年度上半期の新車(登録車)販売台数ランキングは、トヨタ「カローラ」(販売台数7万7030台)が1位を獲得しました。

 これに続きトヨタ「ヤリス」「シエンタ」が2位・3位を獲得し、トヨタ3車種がトップスリーを席巻。カローラ・ヤリスそれぞれがシリーズ合算となっており、単一車種としてはシエンタが1位ということになります。

 4位は日産「ノート」です。日産の主力コンパクトカーで現行型は3代目。2023年12月にマイナーチェンジされ、その後は好調な売れ行きを推移しています。上級モデル「ノートオーラ」も6月13日に発売され、2モデルの展開です。

 6位のホンダ「フリード」は、6月28日に新型の3代目が発売されました。デザインを一新したほか、2モーターハイブリッド「e:HEV」の搭載や先進運転支援「ホンダセンシング」の機能向上などを図っています。

 発売わずか1ヶ月では累計3万8000台を受注し、良い滑り出しを記録しています。3位のシエンタとはライバル関係にあり、今後の推移にも注目されます。

 7位は日産「セレナ」が獲得しました。9月には新色の追加と価格の値下げを実施したほか、10月には電動4WDの「e-4ORCE」モデルが追加され、今後発売予定となっており、販売台数を伸ばす可能性がありそうです。

 軽自動車のランキングでは、ホンダ「N-BOX」(販売台数10万2226台)が上半期唯一の10万台超えを記録し、1位を獲得。

 現行型は3代目で2023年10月に登場。キープコンセプトとしつつ、先進機能などを高めています。9月にはアウトドアテイストを高めた新タイプ「N-BOX JOY」を追加設定。近年人気のSUV風デザインを取り入れたことで、今後の売れ行きにも期待が高まります。

 2位となったスズキ「スペーシア」は2023年11月に全面刷新を実施。2024年5月にはN-BOXを超えて首位を獲得しましたが、6月からは再び2位のポジションにつけています。

 9月にSUVタイプの「スペーシアギア」がフルモデルチェンジし、こちらも動向が注目されます。

 3位のダイハツ「タント」は人気の軽スーパーハイトワゴンですが、ダイハツの認証不正により受注を停止。これが解除となり、再び上位にランクインすることになりました。10位「ミラ」も同様です。

 4位のスズキ「ハスラー」は2024年5月に改良を実施。機能の拡充や新タイプ「タフワイルド」の設定で、売れ行きを伸ばしています。

※ ※ ※

 登録車(普通車)と軽自動車をすべて含んだ2024年上半期の総合ランキングは以下の通りです。

●2024年上半期(4月~9月) 乗用車ベスト10

 ・1位:ホンダ「N-BOX」(10万2226台)
 ・2位:スズキ「スペーシア」(8万179台)
 ・3位:トヨタ「カローラ」(7万7030台)
 ・4位:トヨタ「ヤリス」(7万3052台)
 ・5位:トヨタ「シエンタ」(5万8645台)
 ・6位:ダイハツ「タント」(5万4177台)
 ・7位:スズキ「ハスラー」(4万3070台)
 ・8位:日産「ノート」(4万8339台)
 ・9位:トヨタ「ルーミー」(4万2891台)
 ・10位:ホンダ「フリード」(4万614台)

 2024年度上半期の傾向では、直近でモデルチェンジを果たしたクルマが多いほか、背の高い軽スーパーハイトワゴンやハイトワゴンが人気となっています。そのほか、コンパクトミニバンや小・中型SUVも引き続き高いシェアを獲得しています。

 昨年度の上半期と比較すると、全体的に前年対比100%を超えるモデルが少なくなりました。

 2020年から始まった半導体不足による長期の納車待ちが改善され、受注・生産停止を余儀なくされていた状況から、それらの再開に伴って製造ラインがフル稼働することとなりました。

 したがって2023年では新車の供給過多・デリバリーの詰まりが発生し、突発的に登録台数が非常に多くなっていました。

 2024年ではこのような詰まりが解消され、いずれの車種でも普段通りの販売台数に戻りつつあり、本来のランキングに戻りつつあります。

 さらに、昨年発覚したダイハツの認証不正問題による生産・販売停止もほとんど解消しており、ランキングにも現れることとなりました。

 しかし、一部では引き続き受注停止中の車種があるほか、モデルチェンジ/ラインナップの追加なども予定されるなど、年度末にかけては引き続きランキングに変動が生じる可能性があります。

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