北米最大のカスタムカーショー「SEMAショー」で実車展示された、トヨタのミニバン「シエナ」の「リムジン仕様」をご存知でしょうか。リムジンというだけあって、別格の豪華さを備えたクルマに仕上がっていました。
■まさかの「リムジン化」ミニバンとは
アメリカ合衆国のラスベガスにて毎年11月、北米最大のカスタムカーショー「SEMAショー」が開催されます。国内外のさまざまな自動車メーカー・カスタムパーツブランドがカスタムカーを出展する、世界的にも人気のイベントです。
そんなSEMAショーですが、トヨタの北米法人は2010年の開催時に、人気のミニバン「シエナ」を異色の「リムジン仕様」にカスタムしたクルマを公開していました。
アメリカ合衆国のラスベガスにて毎年11月、北米最大のカスタムカーショー「SEMAショー」が開催されます。国内外のさまざまな自動車メーカー・カスタムパーツブランドがカスタムカーを出展する、世界的にも人気のイベントです。
そんなSEMAショーですが、トヨタの北米法人は2010年の開催時に、人気のミニバン「シエナ」を異色の「リムジン仕様」にカスタムしたクルマを公開していました。
トヨタ「シエナ」は、北米などで海外展開されるスライドドア付き3列シートミニバンです。
初代モデルが1997年に登場。当時は「プレビア(日本名:エスティマ)」が展開されていましたが、その後継モデルとして誕生しました。現行モデルは2020年に登場した4代目です。
ボディサイズは全長5170mm×全幅1990mm×全高1740mmとなり、アルファードと比較しても、全長・全幅でシエナが上回っています。
さて、そんなシエナがまさかの「リムジン仕様」に仕上げられたのが、2010年SEMAショーに登場した「シエナ スワッガーワゴンシュプリーム」です。
これは同年に登場した3代目シエナの「XLE」グレードがベースになっています。
全長はベース車から4フィート(約1200mm)延長され、圧巻のおよそ「6.2m」にまで拡大しています。
貴賓を運ぶクルマとして、その内装も豪華に変化。2列目と3列目は、ひとりひとり独立して回転し、肘置きが両側にある「キャプテンシート」を採用。まるで個別のソファがしつらえてあるかのようです。さらには多機能マッサージ機能を備えた「スパシート」になっています。
ルーフは長さ8フィート(約2400mm)という大開口で、太陽光を取り入れて自然なくつろぎを楽しめる空間にもできます。
また移動中も室内のように快適に過ごせるよう、ブラジリアン チェリーウッド製のキャビネット(収納箱)やガラス張り冷蔵庫、さらには23インチのHP製コンピューター、ゲームコンソール「Xbox」も完備。スピーカーは10台装備され、2台のサブウーファー、4台の1700Wアンプによって、映画やゲーム、音楽の世界に没入することができます。
豪華設備だけでなく、エクステリアも「シエナ」から大きく進化。もちろん6m越えの壮観な長さはインパクト大ですが、さらにKMC社製の20インチホイール、扁平タイヤを採用したばかりか、最低地上高2.5インチまで落とした「シャコタン」化されています。さらにリアスポイラーが装着され、後部スライドドアは完全自動開閉になっています。
※ ※ ※
SEMAショーでは例年、この「シエナ スワッガーワゴンシュプリーム」のように、メーカー公式が大胆にカスタムした車両も多く展示されるなど、多くの注目を集めます。
2024年のSEMAショーは11月5日から8日まで開催される予定です。