BMWの日本法人は、「M8 コンペティション M xDrive」の国内生産終了を記念し、同車種の限定モデルを販売すると発表しました。
■「M8」ついに終焉へ
BMWの日本法人は2024年9月25日、「M8 コンペティション M xDrive」の現行モデルが日本国内で生産終了することを記念し、国内で8台限定となる「M8 コンペティション M xDrive The Final Edition – 1 of 8」を発表しました。
同車には「クーペ・カブリオレ・グランクーペ」の3種類のボディタイプがラインナップされています。
BMW「8シリーズ」は、「世界一美しいクーペ」と評価されたラグジュアリークーペ「6シリーズ」(E24型)の後継モデルとして、1989年にデビューしました。
翌1990年に初代(E31型)が発売されましたが、1999年に一旦生産を終了。そして2018年に復活を果たしました。ボディタイプは従来の2ドアクーペに加え、2ドアカブリオレ、4ドアクーペの「グランクーペ」を設定しています。
この8シリーズ現行モデルと同時にデビューし、日本では2019年から発売開始されたのがM8です。
BMWの高性能モデルを手掛けるM社が開発した4.4リッターV型8気筒ターボエンジンを搭載。ブランドの頂点に君臨するハイパワーモデルとなります。
さらにサーキットでのハイパフォーマンス走行もこなすのが、M8 コンペティション M xDriveです。最高出力は625馬力、最大トルク750Nmを発揮します。
このほか「クロスバンク エキゾーストマニフォールド」や「8速 Mステップトロニック トランスミッション(ドライブロジック付)」が採用され、インテリジェント4輪駆動システム「M xDrive」も組み合わされました。
今回発売される同車の限定モデル、M8 コンペティション M xDrive The Final Edition – 1 of 8では、特別装備が標準設定されています。
フロントサイドのロアグリルやドアミラー、リアスポイラーなどがカーボンとなる「カーボンエクステリアパッケージ」や最高速度を引き上げる「Mドライバーズパッケージ」、「Bowers&Wilkinsダイヤモンドサラウンド サウンドシステム」などを標準装備。
また、限定車専用のブロンズカラーに塗装された20インチ「Mライトアロイホイール」や、ラストモデルを謳う「The Final Edition – 1 of 8」と刻印されたバッチがセンターコンソールに配置されます。
限定車8台に設定されたボディカラーは「アルピンホワイト」と「ブラックサファイア」の2色。ボディタイプは通常モデル同様に3タイプです。
クーペには「アルピンホワイト」2台と「ブラックサファイア」2台、カブリオレはそれぞれ1台ずつ、グランクーペにはアルピンホワイト1台とブラックサファイア1台が設定されました。
内装はサキールオレンジとブラックのメリノレザーでまとめられ、ラグジュアリーな雰囲気が感じられる造りとなっています。
M8 コンペティション M xDrive The Final Edition – 1 of 8の販売価格(消費税込)は、クーペが2748万8888円、カブリオレが2798万8888円、グランクーペが2718万8888円。クーペ2台(アルピンホワイト・ブラックサファイア各1台)のみ左ハンドルで、そのほかは全車右ハンドルのみとなっています。
なお、予約受注は2024年10月8日に締め切られており、購入希望者が多い場合は抽選を実施。当選者への納車は2025年1月以降を予定と発表されています。