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「運転免許証とマイナンバーカード」ついに一体化! 所持しないと違反? 良い点・悪い点は? 2枚持ちの選択肢はあるのか

くるまのニュース 2024年10月15日 9時10分

警察庁は、運転免許証とマイナンバーカードを一体化した「マイナ免許証」の運用を2025年3月24日(月)から開始する方針を明らかにしています。では、具体的にどのような変化があるのでしょうか。

■まもなく運転免許証とマイナンバーカードが一体化した「マイナ免許証」の運用開始!

 2025年3月から、運転免許証とマイナンバーカードが一体化した「マイナ免許証」の運用が始まります。
 
 では、具体的にどのような変化があるのでしょうか。

 警察庁は、運転免許証とマイナンバーカードを一体化した「マイナ免許証」の運用を2025年3月24日(月)から開始する方針を明らかにしています。

 ここでいう一体化とは、マイナンバーカードのICチップに免許番号や免許証の有効期限、免許の種類、条件などの免許情報を搭載することであり、見た目はマイナンバーカードのままです。

 マイナ免許証を取得するメリットとしては、まず住所・氏名変更手続きのワンストップ化ができる点が挙げられます。

 これまで引っ越しや結婚をした際にはマイナンバーカードを自治体で、免許証を警察でそれぞれ変更する手続きをしなければいけませんでしたが、マイナ免許証であれば自治体の窓口のみで手続きが完了します。

 さらに免許証の区分が「優良運転者」または「一般運転者」に該当する人がマイナ免許証を持っていれば、免許更新時の講習をオンラインで受講できるようになります。

 従来は運転免許センターや警察署などで30分~1時間の講習を受ける必要がありましたが、今後はスマートフォンやパソコンを使って好きな時間・場所で講習を受けられます。

 オンライン化するのはあくまで講習の部分のみで、視力検査や写真撮影、免許情報の書き換えなどは警察施設でおこなわなければいけませんが、仕事や家庭の都合でまとまった時間がとれない人にとっては便利な制度といえるでしょう。

 なお、マイナ免許証を取得するかどうかは免許保有者が自由に選ぶことができ、具体的には次の3つの選択肢があります。

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 1 マイナ免許証を取得し、従来の免許証を返納する(1枚持ち)
 2 マイナ免許証と従来の免許証の両方を所有する(2枚持ち)
 3 従来の免許証を使い続ける
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 マイナ免許証の1枚持ちは本人確認書類を集約でき、カードの管理がしやすくなると考えられます。

 とはいえマイナ免許証は運転中の携帯義務があるため、日頃から車両の運転をする人は紛失しないよう特に注意したほうが良いでしょう。

 仮にマイナ免許証を紛失した場合は自治体でマイナンバーカードを再発行した後、警察でマイナンバーカードに免許情報を記録するか、警察で従来の免許証を再発行してもらうという対応をとる必要があります。

 ただし基本的に即日発行が可能な従来の免許証とは異なり、マイナンバーカードの再発行にはある程度の日数がかかるとみられます。

 加えて、海外では車両の運転をする際に従来の免許証が必要になるケースもあり、そのような場合に備えて2枚持ちや従来の免許証を使用し続ける人もいると想定されます。

■マイナ免許証の運用開始で、免許証の手数料も変わる?

 またマイナ免許証の運用開始にともなって、免許証に関する手数料も見直されます。

 たとえば、これまで新しく免許を取得する際の手数料は2050円でしたが、マイナ免許証だと1550円(-500円)、従来の免許証は2350円(+300円)、2枚持ちの場合は2450円(+400円)に改定されます。

 そして、これまで2500円だった免許更新時の手数料に関しても、マイナ免許証が2100円(-400円)、従来の免許証が2850円(+350円)、2枚持ちが2950円(+450円)に変更され、いずれもマイナ免許証のみを持つケースが最も安くなります。

 ちなみに、マイナ免許証への切り替えは免許更新時に限らずいつでも手続きができるものの、切り替えに際しては1500円の手数料がかかります。

 またマイナ免許証の更新とマイナンバーカード自体の更新は別物であり、それぞれ更新手続きが必要となるため注意しましょう。

「マイナンバーカード」と「運転免許証」を統合するメリットは?

※ ※ ※

 免許情報はマイナンバーカードのICチップに記録されるため、マイナ免許証に免許証の有効期限は表示されません。

 その代わり警察庁では免許証の有効期限を自分で確認できたり、更新時期を知らせたりするマイナ免許証専用の読み取りアプリを開発中であり、今後詳細が明らかになるものとみられます。

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