俳優・声優の大山のぶ代さんが2024年9月29日に逝去されていたことが所属事務所から発表されました。大山のぶ代さんの代表作というとアニメ作品「ドラえもん」ですが、そんなドラえもんをCMのキャラクターに起用していたクルマを紹介します。
■「ドラえもん」のクルマといえば、この1台
2024年10月11日、俳優・声優の大山のぶ代さんが9月29日に逝去されていたことが所属事務所から発表されました。90歳でした。
大山のぶ代さんの代表作といえば、アニメ作品「ドラえもん」で、主人公のドラえもんの声を担当していたことは誰もが知るところでしょう。
同作は、1979年にテレビ朝日系列でアニメシリーズがスタートし、現在もテレビアニメや映画が作り続けられている、50年近い歴史があるアニメです。
しかし大山のぶ代さんは、2001年に直腸がんが発覚。2005年の入院を機に、ドラえもんの声の担当を降板していました。
そんな大山のぶ代さんも演じたドラえもんが、CMのキャラクターとして起用された印象深いクルマがありました。
それが、日産から登場したコンパクトRV「ラシーン」です。
同車は現在人気を集める「クロスオーバーSUV」の先駆け的存在といえるモデルで、1993年10月開催の「第30回東京モーターショー」で初公開。翌1994年に発売されました。
車名の由来は「未知なる旅の“水先案内役”をイメージした『羅針盤(らしんばん)』からの造語」だと日産では説明。
ボディサイズは、全長4115mm×全幅1695mm×全高1515mmとコンパクトなボディですが、スクエアなデザインによって存在感があり、見切りも良く運転もしやすい設計でした。
パワーユニットには最高出力105馬力を発揮する1.5リッターのガソリンエンジンを搭載し、トランスミッションは4速ATと5速MTを用意。
駆動方式はフルオート・フルタイム4WDのみの設定で、現在のSUVがFFをメインとしているのに比較して、よりRVに近いコンセプトで作られていました。
そして先述のように、ラシーンはCMやカタログのキャラクターに「ドラえもん」を起用したことも話題となりました。
キャッチフレーズも「新・ぼくたちのどこでもドア。RUN!RUN!ラシーン新発進。」とし、またボディカラーには通称「ドラえもんブルー」と呼ばれるダークブルーを用意。
このように、ドラえもんとのコラボレーションを強く印象つけるプロモーションも効果を奏し、ラシーンは販売面でもヒットしました。
現在も中古市場でファンを抱える人気モデルとなっています。