トヨタの北米法人は8月、ピックアップトラック「タンドラ」の最新モデルを発表。特別デザインと高機能を備えたモデルも設定され、ネット上でも反響の声が集まっています。いったいどのようなクルマで、どのような声が上がっているのでしょうか。
■伝統のレースをフィーチャーした特別仕様
トヨタの北米法人は8月、ピックアップトラック「タンドラ」の最新モデルを発表。特別デザインと高機能を備えたモデルも設定され、ネット上でも反響の声が集まっています。
いったいどのようなクルマで、どのような声が上がっているのでしょうか。
トヨタのピックアップトラック「タンドラ」は、初代モデルが2000年に登場。海外市場に向け、「ハイラックス」よりもサイズの大きなモデルとして展開されています。
もともとトヨタは「T100」を北米に投入していましたが、需要に合わせてサイズアップしたのがタンドラでした。2代目ではさらに一回り大きくなり、現行の3代目では「テクニカルマッスル」をコンセプトにしたエクステリアデザインを導入し、その迫力は、競合車種であるフォード「Fシリーズ」やシボレー「シルバラード」に勝るとも劣らないものとなっています。
そんな3代目タンドラが、今回「2025年モデル」として新登場しました。外観は大型のハニカムグリルやくさび形のヘッドライト、大きく張り出した前後フェンダーを備え、筋肉質でタフな印象。さらに上級グレードではグリルやドアミラーカバー、サイドモールなどにメッキ加飾が施され、迫力を増しています。
さて、2025年モデルは同時に「TRDラリーパッケージ」が新設定。トヨタが参戦する過酷なレース「バハ1000」の伝統を具現化した特別モデルとなっています。
ボディサイズは全長5933-6414mm×全幅2037-2073mm×全高1969-1981mm、ホイールベースは3700-4180mmです。
「TRDラリーパッケージ」には往年のレースカーにデザインされていた赤、オレンジ、黄色の配色を持ったデカールやインテリアアクセントが備わるほか、18インチのTRDオフロードホイール、ビルシュタインショック、スキッドプレートなどを装備。
さらに電子制御のロッキングリアディファレンシャル、マルチテレインセレクト、クロールコントロールを追加することにより、圧倒的な走破性を実現しています。
パワートレインは引き続き3.4リッターV6直噴ツインターボエンジンと、それにモーターを組み合わせたハイブリッド仕様の2種類を設定。ギアボックスはアイシン製10速ATです。
ほかにも牽引時に役立つWi-Fiトレーラーカメラを含む牽引テクノロジーパッケージや多機能マッサージフロントシート、ニーリフトアシスト付きのパワーテールゲート、14インチタッチスクリーン搭載のオーディオマルチメディアシステムが採用。より高機能で快適さを高めています。
「TRDラリーパッケージ」の販売価格は7万2510ドル(約1078万円)から。
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ネット上などでは「でっか!」「タンドラ自体は時折見掛けるけど、良いよね」などの声のほか、「TRDパッケージ」にも「おなじみの色だ」「ガチ仕様だけどこれ日本だとどういう場所で走ったらいいんだ」といった感想も見られました。