2輪と4輪の両方を手掛けるスズキは、クルマとバイクの融合を試みた「ミサノ」というスポーツカーを発表していました。斬新なコンセプトモデルに対し、SNSなどでは多くの反響が寄せられています。
■「いっそ“隼(はやぶさ)”のエンジン積んでみては!?」との意見も
スズキのイタリア現地法人が2021年4月に発表した「ミサノ」は、2輪と4輪の魅力を1台で表現したコンセプトカーです。
斬新な設計とデザインによるミサノに対し、SNSなどではさまざまな声が集まっています。
ミサノは、ヨーロッパ最大のデザイン学校であるIED(ヨーロッパ・デザイン学院)との共同プロジェクトで生まれました。
デザインは、同学校に在籍する24人の修士による論文プロジェクトの成果として創り上げられ、サイズは全長4000mm×全幅1750mm×全高1000mm。
全高以外は全長3890mm×全幅1735mmの「スイフトスポーツ」と大差ないコンパクトなものですが、その迫力あるスタイリングは寸法以上に大きく映ります。
ルーフを持たないオープンモデルとなっており、4輪車でありながらシートは縦1列に配された1+1のタンデムスタイルをとるのも個性的です。
運転席は左に寄せられ、ステアリングではなくバイクのようなバータイプのものを備えます。
EV(電気自動車)を想定したレイアウトで、シートが備わらない右側のスペースにバッテリーなどを搭載したほか、ラゲッジスペースも用意されているとのこと。
ただし駆動方式や出力などの詳細なスペックについては不明です。
なお車名は、スズキが長年にわたって活躍してきたロードレース世界選手権(MotoGP)「サンマリノGP」が開催されるイタリアの「ミサノ・ワールド・サーキット」に由来しています。
2輪と4輪を両方手がける、世界でも希少なメーカーならではのネーミングといえるでしょう。
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そんな斬新なコンセプトモデルに対し、SNSなどでは多くの反響が寄せられています。
多かったのは「デザインがめちゃカッコイイ」「いちど乗ってみたい」などと強い興味を示す声です。
また「隼(ハヤブサ)のエンジンとか積んで欲しい」「エンジン車でイイから実現させてくれないかな」と、2輪用の高性能エンジンとの組み合わせに期待する意見も見られました。
残念ながらその後の展開は聞かれませんが、同様のコンセプトの“スーパーカー”がふたたび登場することを期待せずにはいられません。