大阪市中心部で整備中の新たな東西道路「淀川南岸線」の計画に、反響が集まっています。注目されている阪神高速の「淀川左岸線」とはまた別の道路です。いったいどのようなルートで、どんな声が上がっているのでしょうか。
■阪神高速とは別に進む道路プロジェクト
大阪市中心部で整備中の新たな東西道路「淀川南岸線」の計画に、反響が集まっています。
注目されている阪神高速の「淀川左岸線」とはまた別の道路です。いったいどのようなルートで、どんな声が上がっているのでしょうか。
淀川南岸線は、阪神高速「淀川左岸線」の側道として整備される一般道路です。
阪神高速淀川左岸線は、5号湾岸線「北港JCT」から3号神戸線「海老江JCT」までが開通済み。そこからさらに都心部へ進み、新御堂筋まで延伸するべく、工事の真っ最中です。延伸部はほとんどが地下区間(淀川堤防の内部)となります。
いっぽう「南岸線」は、大開ICから阪神電車の淀川駅前を経由したあと、淀川左岸線に並行もしくは真上を東進し、新御堂筋などとも立体交差して街の東側へ抜け、毛馬橋西詰で城北公園通へ接続する、6.7kmの都市計画道路です。おおむね2車線道路の計画です。
大阪駅周辺の課題は、「放射軸」については国道2号・国道176号・新御堂筋・天神橋筋など多数あるのに対し「東西軸」がどうしても貧弱な点です。阪急梅田駅や茶屋町一帯が立ちはだかり、新御堂筋を越えるのにも一苦労で、扇町通や曽根崎通に交通集中し、さらに赤信号の連続で大渋滞となります。
ここに「信号無し立体交差東西軸」が誕生すれば、大阪駅北側の貴重な此花区~旭区の直結ルートとして、便利になりそうです。
大半で工事が進行中で、用地取得率は99%。淀川左岸線との一帯区間は、開通もおおむね同時期になりそうです。豊崎から東は、現道の堤防脇の市道を拡幅する形ですが、こちらも工事が順調に進んでいます。
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知名度は低いものの、全通すれば地味に便利になりそうな淀川「南岸線」。ネット上では「知らなかった」「新御堂筋とか天神橋筋そのままくぐれるのはありがたいよね」「いちおう今も道あるけど、狭くてスピード出せないところにいっぱい抜け道でクルマが入ってくるし、広くなるなら有難い」など期待する声が。
また「どうせなら毛馬からずーっと守口まで抜けてほしい。城北公園通りけっこう混むし」と、さらなる計画を求める声もありました。