三菱は、10月15日から18日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催の「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024」(以下、JMS2024)に、「アウトランダーPHEV」の新モデルを出展しました。
■10月末発売の「大幅改良モデル」が先行展示
三菱は、10月15日から18日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催の「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024」(以下、JMS2024)に、「アウトランダーPHEV」の新モデルを出展しました。
三菱のクロスオーバーSUV「アウトランダー」は初代モデルが2005年に登場。ミディアムサイズながら3列シートの7人乗りを用意して利便性を高めたほか、電子制御4WDを搭載し、高い走行性能も実現し、人気を獲得しました。
2012年のフルモデルチェンジで、世界初の4WDプラグインハイブリッドSUVとして「アウトランダーPHEV」が登場。
現行モデルは2021年に発表された3代目です。日本市場ではPHEVモデルに一本化され、現在に至ります。
コンセプトは「威風堂堂」。力強く存在感のあるデザインや新PHEVシステムによる滑らかで力強い動力性能、ツインモーター4WDと四輪制御技術「S-AWC」からなる高い操縦安定性などを特徴としています。
直近では、2024年10月9日に大幅改良を遂げたマイナーチェンジモデルが発表されており、今回展示されたモデルもこのモデルです。
マイナーチェンジモデルでは、「洗練」と「上質」を重点項目として正常進化。パワートレインでは、従来の「2.4リッターMIVECガソリンエンジン+ツインモーター+4WD」のうち、駆動用バッテリーが「容量10%増加」を実現。EV航続可能距離はさらに約20km長くなり、全グレードで100km(WLTCモード)を確保しています。
バッテリーだけでなく、速度やエンジンなどの状況によりフロントバンパーのグリルが開閉する「グリルシャッター」の採用や、アンダーカバーやリアバンパー形状の工夫、PHEVシステムの効率化なども、燃費性能アップに寄与しています。
また充電速度もアップ。急速充電は80%充電時間が6分短縮で「約32分」を実現しています。
外装面では、フロントのアッパーグリルを滑らかな造形のデザインにし、質感を向上。フロント・リアのスキッドプレートもより立体的になり、「チタニウムグレーカラー」が存在感を高めています。
リアではブレーキランプの「Tシェイプ」を強調し、ウインカーやバックランプはLED化。アルミホイールデザインの変更や、新色「ムーンストーングレーメタリック」の追加なども図られています。
ラインナップはベースグレード「M」、中級モデル「G」、上級モデル「P」に加え、最上級グレード「P Executive Package」を追加設定し、計4タイプ構成としています。乗車定員はMは5人乗りのみで、ほか3タイプでは5/7人乗りを用意しています。
販売価格(消費税込)は526万3500円から668万5800円です。実際の発売は、10月31日となる予定です。
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さて、JMS2024の会場では、大幅改良が施されたアウトランダーPHEVの、発売前の「最上級グレード」の実車が登場。参加者は足を止めて眺めまわし、中には運転席に座ってその乗り心地を確かめている人もいました。
参加者のひとりは「バッテリーなどが強化されたことで、その真価は実際に長距離を走ってみるとわかってくるかもしれません。発売が楽しみです」と話しました。