2024年10月14日に、スズキがパキスタンで発表した新型「エブリイ」について、ネット上では様々な反響が寄せられています。
■日本と同規格を採用した新型「エブリイ」に反響集まる!
2024年10月12日に、スズキのパキスタンの子会社であるパックスズキモーター社(以下パックスズキ)は、新型「エブリイ」を発表しました。
基本的に軽自動車は海外でそのまま販売されることはほとんどないなか、日本仕様と同じ規格が採用されたことに対して、ネット上では多くの反響が寄せられています。
エブリイは、1982年に同社「キャリイ」の上級モデルのサブブランド名として用いられていました。
そして1993年に軽ワンボックスのブランドネームをエブリイに統合したことで、今の名前に至ります。
初代モデルが登場して以降、日本国内の軽商用車市場において重要な位置を占め、商用車としてだけでなく、キャンピングカーやレジャー用途など幅広いニーズに対応できる車両として進化を遂げています。
エブリイの名を冠したモデルとしては、現行モデルで6代目(日本仕様)となり、軽量化と高い剛性を両立した設計で、配達や業務用としての用途はもちろん、家庭用としても活躍するマルチユースなクルマとして、幅広いシーンで使用されています。
そんななか今回発表された新型エブリイは、パキスタンで仕事でもファミリーカーとして長年にわたり愛され続けてきたワンボックス型のコンパクトバン「ボラン」の後継車として登場しました。
通常、軽自動車は日本独自の規格を元に設計されている為、海外諸国の規格に適合しないことがほとんどであることから、そのまま販売されることはほとんどありません。
しかし、今回パキスタンでは日本仕様のエブリイと同じボディサイズ(全長3395mm×全幅1475mm×全高1895mm)と、同じパワートレインの660cc直列3気筒エンジン(R06A型)を搭載したことが大きな特徴です。
このように、パックスズキが日本の軽自動車と同じボディサイズ、エンジン排気量を採用したモデルを生産・販売するのは、2019年6月に販売を開始した「アルト」に続いて2車種目となります。
また、トランスミッションには5速MTを採用することで、現地の日常使いに適した走行を実現しています。
日本市場で実績のある軽商用車の利便性をそのままに、パキスタンの市場ニーズに応じてローカライズされた新型エブリイは、ユーザーに幅広い選択肢を提供することでしょう。
なお発売に関しては、パキスタンにて11月上旬より販売を開始するとのことです。
そんな新型エブリイにネット上では、「いつも仕事で使っているけど荷物沢山乗るしいいよね」「街で見る宅配便とかほとんどエブリイな気がする」「荷物も人も乗るしファミリーカーとして愛用しています」など、日本では幅広い用途でエブリイが活躍していることが分かります。
また「パキスタンに滞在したが、古い日本の軽が爆走していたわ」「パキスタンは唯一日本の軽規格が優遇される制度になっている国だもんね」など、パキスタンでも日本の軽自動車が人気であることを語るユーザーも。
一方で「パキスタンでも人気出そうだから、さらに納車までに時間がかかったりするのかなあ」「エブリイ注文した時の納期かなり長くなっていると販売店で聞いたけど、これで更に伸びるのか」など、日本でのエブリイの納期を懸念する声も見られました。