日産京都自動車大学校は「東京オートサロン2025」に向けて新たなカスタムカーを製作しています。そのうちの1台が「Z Lealia」と言いますが、現状の製作はどのような状況なのでしょうか。
■日産「フェアレディZ ワゴン」ってなに? ただいま製作中!
毎年1月に開催される「東京オートサロン」ですが、そこには様々なカスタムカー/チューニングカーが展示されます。
2025年はそのなかのひとつに日産「フェアレディZ ワゴン」が展示されるようです。
毎年1月に開催される「東京オートサロン」と2月に開催される「大阪オートメッセ」は、いまや日本のカルチャーとしても定着しているクルマのイベントです。
そんなイベントに日産京都自動車大学校のカスタマイズ科は、個性あるカスタムカーを毎年展示してきました。
最近では、東京オートサロン2024にて、「ブルーバード」のパーツを流用した「キューブ」。さらには「エルグランド」をベースにした「エルグランドグラシア」などを展示。
とくにエルグランドは長くフルモデルチェンジを行っていないことから、SNSでは「これが新型エルグランドで良いのでは?」という声が出るほどの完成度でした。
そんな京都校カスタマイズ科は、東京オートサロン2025に向けて「ステージア(M35)」をベースに「フェアレディZ」風に仕上げる「Z Lealia」というカスタムカーと、「スカイライン(V35)」をベースに日産の往年の名車「ケンメリ」風に仕上げた「NEO SKYLINE」というカスタムカーを製作しています。
2台の製作に関して、国産旧車を得意とするRocky Autoがアドバイスを行っているのも特徴です。
では、「Z Lealia」の進捗はどのような状況なのでしょうか。前回の取材時に「Z Lealia」を担当者は次のように話していました。
「『家族と歩むスポーツワゴン』というコンセプトでM35ステージアをベースにRZ34フェアレディZ風に仕上げるZ Lealiaを製作しています。
フロント部分にはRZ34フェアレディZのバンパーを流用しています。
また、ワゴンで大事なリア部分について、RZ34フェアレディZのリアフェンダーは流線デザインですが、M35ステージアは、昔のワゴン車らしい角ばったデザインになっています。
そのため、このままZワゴンを製作しても“Zとは言えないのでは無いか”と考えたので、リアフェンダーやルーフを切断することにしました。
Z Lealiaのリヤフェンダー・ルーフ部分はZE1リーフのものを流用することで、流線デザインに近づけつつ、ワゴン車のメリットを潰さないようにしています」
このようにワゴンの肝となるリア部分は様々なこだわりのもと製作が進められてきました。
また最新の状況について、は次のように話しています。
「フロントにRZ34フェアレディZのヘッドライトを取り付けるならリアもRZ34フェアレディZのテールランプを取り付けないと『Zのワゴン』とは言えないと思います。
ボディ形状を流線形に近づけるため、流用したZE1リーフのバックドアは、RZ34フェアレディZのテールランプの取り付けができませんので、バックドアを一部切断し、テールランプが入るように加工しました。
またZE1リーフのバックドアには、ナンバープレートの取り付け位置がありますが、RZ34フェアレディZはリアバンパーに取り付け位置があります。
そのため、ZE1リーフのバックドアの形状に合うよう、ZE1リーフのリアバンパー上部とK13マーチニスモのリアバンパー下部を流用し、一体化しました。
なぜ、K13マーチニスモのリヤバンパーを流用するのかというと、それは、ナンバープレートの取り付け位置があるのとスポーティーを出すためです」
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このようにフロント・リアともにフェアレディZらしさにこだわって製作されているZ Lealia。
果たしてどのような形になるのか、いまから完成が楽しみです。