山梨県の甲府盆地をぐるっと環状にむすぶ、新たな高規格道路「新山梨環状道路」が、北側の山岳区間でも事業が本格化し、ネット上で話題が集まっています。
■「新山梨環状道路」北部区間で測量開始
山梨県の甲府盆地をぐるっと環状にむすぶ、新たな高規格道路「新山梨環状道路」。
いよいよ北側の山岳区間でも事業が本格化し、ネット上で話題が集まっています。
一体どのようなルートで、どのような声が上がっているのでしょうか。
新山梨環状道路は、中部横断道の南アルプスICから東へ分岐し、ぐるりと反時計回りに盆地を周回して、昇仙峡入口を経由し、甲斐市内で中央道と国道20号に接続するルートです。
全通すれば、松本方面(国道20号)・静岡方面(国道52号、中部横断道)・御殿場方面(国道358号)・東京方面(国道20号)・秩父方面(国道140号)が集積する甲府エリアにおいて、いちいち中心街まで出て大混雑に悩まされる必要が無くなります。
いわば、都心の大混雑を避けて放射高速を乗り継ぎできる「外環道」「圏央道」のような存在といえます。
気になる進捗ですが、時計の「8時」から「4時」の位置にあたる南アルプスIC~落合西IC(10.6km)が開通済みです。その先は事業進行中で、北上して広瀬ICで国道20号と接続し、桜井JCTで西関東自動車道に接続し、さらに北部区間である「桜井~塚原」5.5kmが2024年度に事業化したばかりです。
そんな桜井~塚原も、ついに現地測量と土質調査が開始されることとなりました。ここではほぼ全区間がトンネルになるため、地質の把握も重要になってきます。
反対側でも、国道20号の宇津谷から、昇仙峡入口の牛句までが事業化済み。「全線ぐるっと事業化済み」もいよいよ秒読み段階となっています。
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壮大なプロジェクトも折り返し地点に達している新山梨環状道路について、ネット上でも「完成を心待ちにしております」「甲府の市中心部のほうは道が狭く入り組んでます。だからこそ市外縁部に新道を整備する価値がある」「とにかく迂回させて欲しいし意味の無い渋滞は御免です」「20号(甲州街道)朝晩の慢性的な渋滞は地域経済を停滞させてるだけです」と、期待とともに現状へのうんざり感がにじみ出るコメントも見られます。