1997年に世界デビューしたトヨタ「プリウス」は、ハイブリッドを世界に普及させてきたエコカーのパイオニア的な存在と言えます。現行モデルは2023年に登場した5代目ですが、残価設定ローンを利用すると毎月いくら払うのでしょうか。
■プリウスは残価設定ローンなら手に入れやすいのか
先代から大胆に変身して評判のトヨタ「プリウス」ですが、残価設定ローンを利用すると毎月いくら払うのでしょうか。
1997年に世界デビューしたトヨタ「プリウス」は、ハイブリッドを世界に普及させてきたエコカーのパイオニア的な存在と言えます。
現行モデルは2023年に登場した5代目です。「一目惚れするデザイン」と「虜にさせる走り」をテーマにフルモデルチェンジ。
また、殻を破りスタイリッシュかつエモーショナルに変身した点が評価され、年間で最も優秀な乗用車におくられる「2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー」にも輝きました。
現行プリウスは、先代から外観を大きく変更。空力性能最優先だったボディがスタイリッシュに変身し、さらに低重心化による低くワイドなシルエットが印象的です。
パワートレインは、1.8リッターハイブリッド車(2WD/E-Four)、2リッターハイブリッド車(2WD/E-Four)、2リッタープラグインハイブリッド車(2WD)を設定。
2リッターハイブリッド車と2リッタープラグインハイブリッド車のグレードは標準モデルの「G」、最上位モデルの「Z」を用意しています。
1.8リッターハイブリッド車は、トヨタのサブスクサービス「KINTO」専用仕様車の「U」として設定されています。
KINTO専用の「U」を除く価格は2リッターハイブリッド車「G(2WD)」の320万円から「Z(E-Four)」の392万円。
2リッタープラグインハイブリッド車は、「G(2WD)」の390万円から「Z(2WD)」の460万円です。
とくに2リッタープラグインハイブリッド車「G(2WD)」は2024年10月に発売されたばかりでSNSでは「390万円は安い」と反響を呼んでいます。
そんなプリウスですが、実際に購入するとなるとローンを組む人が多いでしょう。
プリウスの購入に際し、様々な支払い方法を用意していますが、最近定番となっているのが残価設定ローンです。
残価設定ローンは、まえもって将来の下取り価格(残価)を設定し、ローンの最終回を迎えるまでは車両価格から残価を除いた金額を分割で支払っていく方法です。
最終回には、同じ販売店で新しいクルマへ乗換える、返却する、あるいは残価を払ってクルマを購入するという3つの選択肢があります。
下取り価格(残価)は保証されているので、乗換えや返却する際に、時価下取り価格との不足分などを払う必要はありません。
ただ、クルマを損傷させたり改造したりできず、走行距離に制限がつくなど、一定の条件を守らなければならず金利もやや高いようです。
それでも、月々の支払額が一般的なローンよりも軽くなることから、最近では残価設定ローンを利用する人が増えているといいます。
■人気の「プリウス」実際に毎月いくら支払うのか
残価設定ローンは、残価が多くなるほど借入金額が減ることになります。それでは、実際にどのように設定されているのでしょうか。
残価の車両本体価格に対する割合は、契約期間や販売店により変わります。
都内のトヨタ販売店担当者によると、一般的な国産車を平均すると3年契約の場合は約50%が残価になり、5年契約では35%ほどに下がるようです。
プリウスの場合は、3年契約で45%、5年契約で34%程度といい、平均とそれほど変わらない残価率となっています。
では、残価設定ローンを組むと月々の支払いはいくらになるのでしょうか。
同店の担当者によると、2リッターハイブリッド車「Z(2WD)」が特に人気といいます。
そこで、トヨタの公式サイトより、この人気車種の残価設定ローンを計算してみましょう。「Z(2WD)」の車両本体価格は370万円です。
トヨタの場合、金利は5.8%です。3年契約では、分割手数料を加えた支払い総額は417万1588円になります。
これを頭金なしボーナス払いなしでローンを組むと、月々の支払い額は7万1600円です。最終回の支払い額、つまり残価は166万6000円です。
5年契約の場合は、月に5万3800円払うことになり、残価は125万8000円となります。
一方、370万円の車両代金を、全て通常ローン利用して支払うとしたらどうでしょうか。
こちらは金利が7.8%なので、5年60回払いで月々の支払は7万4600円となり、これは残価設定ローンを3年契約するのと同じような金額だとわかります。