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全長4m級! マツダの「小さな高級車」に反響多数!? 「雰囲気がいい」「大切にしてます」 クラス超えた「上質インテリア」の“5ドアコンパクト”! 「ベリーサ」登場から20年

くるまのニュース 2024年10月20日 6時40分

マツダの「ベリーサ」は2024年で登場から20年を迎えましたが、その高い質感などから「小さな高級車」として、SNSなどで現在も話題にする人が多いようです。

■「小さな高級コンパクト」のさきがけ 登場20年で記念イベントも

 現在、コンパクトなボディに上質な仕立ての内外装を備えた「小さな高級車」とも言えるモデルが支持されています。
 
 しかし、2004年の時点でマツダは「ベリーサ」という、クラスを超えた質感を持つ5ドアハッチバックを展開していました。登場から20年が経つ現在も、SNSなどでは多くのユーザーが話題にしています。

 ベリーサはマツダの主力コンパクト「デミオ」2代目モデルをベースとした5ドアハッチバック。2004年6月に発表されました。

 ボディサイズは全長3975mm×全幅1695mm×全高1530mm、ホイールベースは2490mmと、手頃なコンパクトサイズです。

 パワートレインはシンプルな1.5リッターガソリンエンジン+4速ATのみ。駆動方式はFFのほかに、一時的に後輪を駆動するモーターを持つ「e-4WD」をラインナップします。

 車名のベリーサ(verisa)は、「真の充足」という意味を持たせた造語に由来し、上質さやこだわりを持つ人をターゲットにしたといいます。

 そんなベリーサの最大の特徴は、車名通り、内外装の質感が非常に高かったことでした。

 外装は伸びやかな楕円形状に、シンプル・スマートなフロントとリア、メッキドアハンドルやブラックのAピラーなど、エントリークラスながら落ち着いた雰囲気に。

 そして内装は広い室内空間に端正なデザインのインパネを採用し、高級感が表現されています。

 そのうえオプションとして、ハーフレザーシート・ドアトリムやウッド調パネルをパッケージで用意するなど、まさしく「小さな高級車」といった佇まいを実現しました。

 実はこの上質な雰囲気は細やかなクルマ作りにも活かされており、シート骨格はミディアムセダン「アテンザ」の大ぶりなものを採用したほか、肉厚のフロアや遮音ウインドウガラスを採用することで、静粛性の向上も図っていたのです。

 またラインナップの豊富さも特徴で、生産終了までに実施された年次改良ではほぼ毎回にわたり、内装の質感向上が図られました。

 内装色だけでも、2005年6月のベージュ追加にはじまり、2006年はブラック&ブラウン、2010年にもコーラルブラウンおよびブラック&サンドが追加。

 当時まだコンパクトカーはベーシックなカラーが多かった中、シックなカラーが数多く用いられました。

 さらに、内装にこだわった特別仕様車も登場。2005年12月発売の「ブラウン コレクション」では、ダークブラウンのハーフレザーシートを装備しています。

 2011年11月発売の「クラッシー スタイル」では、サンドベージュの専用インテリアをあしらうなど、豪華な仕様としたモデルもありました。

 モデル末期の2015年4月に登場した「ノーブル・クチュール」は、エンボス加工やステッチを施した専用ワインレッドレザーシート、レッド合皮のドアトリム、ステッチ入り本革ステアリングなどを装備した、シリーズ史上もっとも豪華なモデルとなっていました。

 価格設定はやや高めであったものの、一般的なコンパクトカーでは満足できない上質さへのこだわりを持つユーザーに支持され、ベリーサは11年もの間ラインナップされ続け、2015年末に販売を終了しました。

 そして登場から20年を迎えた2024年8月3日、マツダ広島本社(広島県府中町)の「マツダミュージアム」で特別展示イベントが開催。現在もなお根強いファンを持っていることがわかります。

 SNSなどでも「他車に乗り換えてからベリーサの広さを改めて実感しました」「内装の雰囲気がよく、熱いシートや窓の高さから包まれた感じがして気に入っていました」「ベリーサのような高級コンパクトを体現するクルマはあまりないですね」など、かつてベリーサに乗っていた人からの高評価の声が多く投稿されていました。

 また、「十数年乗り続けています」「まだまだ街なかで見るけど、それだけ愛着を持ってるってことだよね」「ベリーサオーナーって長く大切に乗っている印象」など、今でも長く乗っているオーナーも少なくないようです。

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