2024年10月17日、トヨタのイタリア法人は「T3 EXPO」にてマイナーチェンジしたばかりの新型「プロエース」を実車公開しました。どのようなクルマなのでしょうか。
■ガソリン・ディーゼルのほかEV仕様もラインナップする商用バンを公開
トヨタのイタリア法人は2024年10月17日(現地時間)、イタリア・ピアチェンツァで開催されるイベント「T3(トラックタイヤトレーラー) EXPO 2024」に出展しました。
展示車両のなかには、2024年に欧州で発売を介したばかりの商用モデル「トヨタプロフェッショナル」シリーズの中核を担う新型「プロエース」も実車公開されました。
プロエースは、トヨタの欧州部門で販売されるミドルクラスの商用バンおよび3列シートミニバンです。
欧州で提携を結ぶステランティスグループから供給を受けるOEMモデルで、日本未販売のプジョー「エキスパート」/シトロエン「ジャンピー」などと兄弟車にあたります。
欧州ユーザーの需要に対応すべく2013年より販売を開始しており、現行モデルは2016年登場の2代目です。
貨物用途から多人数乗車まで対応する様々なラインナップを用意しています。
商用バンモデルは、前席3人掛けシートを標準装備、最大6.6立方メートル、1400kgのクラス最大積載量を有します。
3列シートのミニバンモデルは「プロエース ヴァーソ」の車名が与えられ、最大9人乗り仕様を用意しています。
パワートレインにはガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどのほか、2021年にはBEV(バッテリーEV:電気自動車)の「プロエース Electric(エレクトリック)」も追加されました。
2023年11月にマイナーチェンジを実施した最新世代のモデルでは、バッテリー技術の向上により最大航続距離350kmをマーク。これまでのモデルよりも20km増加しているといいます。
またあわせて、エクステリアデザインも刷新しました。
トヨタのデザインアイデンティティに沿ったすっきりしたフロントマスクを備え、グレードによりフルLEDヘッドライト、アルミホイールなども設定します。
ボディサイズは、標準タイプ(L1)が全長4980mm×全幅1920mm×全高1890-1925mm、ロング版(L2)が全長5330mm×全幅1920mm×全高1935mm。ホイールベースはともに3275mmです。
室内もステアリングホイールデザインを一新し、フルデジタルディスプレイや統合ナビゲーションを備えた最新のインフォテインメントシステムなど最新の車載機能が搭載され、コネクティッド機能も全車種に搭載可能です。
このマイナーチェンジモデルは、2024年より欧州各国で順次発売を開始しています。
イタリアにおける新型プロエースの販売価格は、2万8900ユーロ(約470万円)からです。
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イタリアの道路輸送車両や機器の見本市であるT3 EXPO 2024は、2024年10月17日から19日までミラノ郊外の都市ピアチェンツァで開催されます。
トヨタはこのイベントに、プロエースのほか「プロエースマックス」「プロエースシティ」、そしてピックアップトラック「ハイラックス」を出展します。