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マツダが「“新たな”ロードスター」を世界初公開! “匠”仕上げの「専用レッド」×上質インテリア採用! 特別な「35周年記念車」設定へ

くるまのニュース 2024年10月19日 19時40分

マツダは2024年10月19日、開催中の「MAZDA FAN FESTA 2024 at FUJI SPEEDWAY」において、「ロードスター 35周年記念車」を世界初公開しました。

■35周年は「ヴィンテージ」仕上げ 「台数縛り」はなし

 マツダは2024年10月19日、富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開催中のマツダによる公式ファンミーティング「MAZDA FAN FESTA 2024 at FUJI SPEEDWAY」で、「ロードスター 35周年記念車」を世界初公開しました。

 ロードスターは1989年に登場した小型2ドアオープンカーです。「人馬一体」のキーワードのもと、小型軽量なボディにハンドリングに優れるFRレイアウトを採用し、軽やかな走りが支持され、マツダを代表するスポーツモデルとしても知られています。

 現行型は2015年5月に登場した4代目(ND型)です。新たにマツダ共通の最新デザインテーマ「魂動(こどう)」デザインを採用し、内外装の質感を向上。また、独自の低燃費技術「SKYACTIV-G」の直噴ガソリンエンジンの搭載やボディの軽量化なども図っています。

 ラインナップは通常のソフトトップオープンモデル「ロードスター」に加え、電動格納ハードトップを搭載する「ロードスターRF」を2016年11月に追加設定。

 パワートレインはロードスターが1.5リッターSKYACTIV-G、ロードスターRFが2リッターSKYACTIV-Gを搭載。トランスミッションはいずれも6速MTまたは6速ATを組み合わせています。

 現在販売されているのは2023年10月に実施された大幅改良モデルで、ヘッドライト・テールライトのデザイン変更や「マツダレーダークルーズコントロール(MRCC)」および「スマートブレーキサポート(後退時検知機能SBS-RC)」を新たに採用。安全性能を高めています。

 さらに、エンジンセッティングの変更や「アシンメトリックLSD」の搭載、電動パワーステアリングやDSCの設定変更なども実施され、走行性能の向上も図っています。

 そして2024年、初代ロードスター(NA型・ユーノスロードスター)が35周年を迎えたことで、これを記念する特別仕様車がロードスター/ロードスターRF両モデルでラインナップされます。

 エクステリアは独自の塗装技術を用いた「匠塗 TAKUMINURI」による「アーティザンレッド」を設定。このアーティザンレッドには昨年大幅改良を実施し、来年にはND型として10周年を迎えるため、熟成感を感じさせるために採用したといいます。

 運転席側のロッカーパネルには「35TH ANNIVERSARY」の文字とシリアルナンバーが付された専用オーナメントを装着し、乗り込むたびに特別感を与えます。

 ロードスターでは麻のような風合いの素材を用いた「スポーツタン」カラーのソフトトップを組み合わせてシックな印象とし、ロードスターRFではアルミホイールに高輝度塗装の専用17インチを装着。足元を引き締めています。

 インテリアはスポーツタンでコーディネートされていますが、35周年記念車ではドアトリムやシート、センターコンソールだけにとどまらず、フロアカーペットなどにもスポーツタンのカラーを採用し、ヴィンテージな世界観を強調しました。

 フロアマットにもアルミ製の記念バッジを施し、スポーツタンの同色で統一しています。

 シートはヘッドレスト部に35周年を記念する月桂樹のエンボス加工を採用。この月桂樹の葉はマツダのロゴである“羽ばたく翼”をモチーフにしたデザインを取り入れています。

 さらに、エアコンルーバー加飾にはエクステリアとの共通性を感じさせるダークレッドをアクセントとして取り入れたほか、シフトノブやサイドブレーキなどにスポーツタンのステッチをあしらっています。

 このほか、キーシェルをアーティザンレッドカラーとするオプションも用意されます。

 35周年記念車について、商品開発本部主査の齋藤 茂樹氏は、「35周年ということで、今回は思い切りヴィンテージ方向へ振って、これまでにない独特な世界観を作ることができました。大人の方にも、女性の方にも乗ってもらいたい」と話しています。

 トークセッションでは、斎藤氏はロードスター登場と同年の1989年に入社したことを振り返り、当初ロードスターに興味を示さなかった斎藤氏が、歴代ロードスターの開発主査を務めた貴島 孝雄氏と出会ったことで「軽いスポーツカーが琴線に触れる」ことに気づき、ロードスターの魅力にはまっていったと語っています。

 また、デザイン本部チーフデザイナーの岩内 義人氏は、ロードスターのデビュー当初は中学生だったとし、当時のあこがれを思い出す一方、2代目のNB型まで存在していたスポーティとヴィンテージという2本立てが消滅していたことを懸念していたといいます。

 そして今回の35周年記念車は、「2021年にチーフデザイナーになったときに真っ先にやりたかったのがヴィンテージの復活でした」としており、「やっとできた」と念願かなったモデルであることを明らかにしています。

※ ※ ※

 35周年記念車は通常ラインナップに追加される予定で、従来のような台数限定ではないとしています。

 価格などの詳細は正式発表時に明らかにされる予定ですが、ロードスターが300万円台後半、ロードスターRFで400万円台前半に設定される模様です。

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