トヨタのタイ法人は2024年10月10日、新型「カムリ」を現地で発売しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■FF最大・最上級! トヨタ新型「カムリ」
トヨタのタイ法人は2024年10月10日、グローバルセダンの新型「カムリ」を現地で発売しました。
カムリは1980年に2ドアスペシャリティクーペ「セリカ」から派生した4ドアセダン「セリカカムリ」としてデビュー。
当初はFRレイアウトでしたが、1982年のフルモデルチェンジでFFレイアウトとなり、その広い室内などが高い支持を得て、アメリカをはじめ世界各国へ輸出、さらに各地で生産されるようになりました。
日本での生産、販売は2023年に10代目をもって終了となりましたが、海外市場では11代目の新型が発表されており、ロングセラーモデルとしての存在感を示し続けています。
新型カムリの基本スタイルはオーソドックスな4ドアセダンながら、最近のトヨタ顔を象徴するコの字ライトの「ハンマーヘッド」デザインを採用。スポーティで先進的な印象となっています。
ボディサイズは全長4915mm×全幅1840mm×全高1450mm、ホイールベース2825mm。
車内は広々としており、上質な雰囲気となっています。インパネ中央最上部のディスプレイサイズは12.3インチへと拡大されています。
機能を高めた最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」をはじめ装備は充実しており、新世代のグローバルセダンにふさわしい内容です。
タイ仕様は2.5リッターハイブリッド専用車となっており、システム最高出力227psを発生します。燃費は1リッターあたり25kmです。
ボディカラーはホワイト、ブラック、シルバー、ダークグレーの全4色。グレードは「スマート」「プレミアム」「プレミアムラグジュアリー」の3種類展開。価格は147万5000バーツ(約660万円)からとなっています。
2024年上半期、タイの自動車販売台数は前年同期比24.2%減少しました。それでもハイブリッド車(HEV)は前年同期比68.7%増加しており、電動車シフトが顕著です。
HEVのパイオニアである「プリウス」が販売されていないタイにおいて、カムリは電動車市場をけん引する一台で、新型への期待も高まっています。