いよいよ延伸整備に向けて動きが始まった「三浦半島中央道路」が、ネット上で話題になっています。一体どのようなルートで、どんな声が上がっているのでしょうか。
■三浦半島の「第3の無料南北道路」いよいよ北へつながる!?
いよいよ延伸整備に向けて動きが始まった「三浦半島中央道路」が、ネット上で話題になっています。
一体どのようなルートで、どんな声が上がっているのでしょうか。
三浦半島の内陸部といえば、葉山町内で山を南北にブチ抜く2.4kmのトンネルバイパスが思い浮かばれるかもしれません。これが「三浦半島中央道路」の開通済み区間で、実はもっと南北に長く計画されているのです。
開通済み区間は2004年に開通。「南郷・竜神・新沢トンネル」の3トンネルによって、横須賀葉山線と逗葉新道がまっすぐ結ばれ、ろくに南北移動ができない葉山~横須賀エリアにとって、貴重な南北軸のひとつとなっています。
今回話題となっているのは、この道路がさらに北へ延伸し、今度はJR東逗子駅前の県道24号「横須賀逗子線」まで到達する計画です。
この北部延伸について、10月11日・12日に事業説明会が行われました。今後、都市計画変更の手続きが完了すれば、いよいよ用地測量などが始まり、本格化していくこととなります。
説明会資料によると、東逗子延伸区間は、総延長約1000m。そのうち約840mがトンネルで、逗葉新道から下り勾配で一気に市街地へ下り、「逗子警察署入口」交差点に直結する形になります。
逗子警察署入口交差点は、4方向全てに右折レーンが設置される予定。さらに右隣の逗子葉山高校入口交差点も、右折レーンが設置されます。ここは右折待ち渋滞がひどく悪名高い交差点でしたが、最大4車線を確保してスムーズな交通が期待されます。
ここまで到達すれば、いよいよ逗子中心街から南方向の交通が、国道134号から分散されることとなります。しかも、逗子中心街~衣笠という移動も、「信号ほぼゼロでトンネルぶち抜き」という道路状況を考えると、かなりの時間短縮が図られるかもしれません。
さらに金沢八景から下りてくる「金沢逗子線」からも、運動公園北側から逗子警察署入口を経て直通する形になります。現在、金沢八景~葉山を移動するには一度、逗子中心街を抜けないといけないので、まっすぐ横須賀葉山線まで出られるようになると、時間と距離の大きな短縮となります。
なお三浦半島中央道路は最終的に、湘南国際村からさらに南下し、武山の県道26号「横須賀三崎線」まで直結する構想です。まだ事業化していませんが、実現すれば「葉山沿岸ルート」「横須賀沿岸ルート」に加わって第3の無料南北軸「逗子~武山~久里浜・三浦内陸ルート」が誕生することとなります。
この武山延伸は、沿線自治体による「三浦半島地域広域幹線道路整備促進期成同盟」が積極的に要望活動をしており、時間の問題と言えるかもしれません。
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三浦半島の移動をさらに大きく変えそうな「三浦半島中央道路」に対し、ネット上では「あーここつながると本当便利になるなあ」「はよ全通して」「国道16号以外の選択肢が増えるのはありがたい」「全線開通したら嬉しい」「逗葉新道入口の交差点渋滞がかなり減るから個人的にはかなり利便性高い」「桜山の道、すごい住宅地内なのに抜け道使うクルマが多いから危ないんだよね、トンネル通してくれるのは助かる」など、期待する声が見られます。
あわせて「横浜横須賀道路を無料にしてくれ」「逗葉新道を無料にしてくれ」などの意見もありました。