相次いで登場する通称「軽SUV」ですが、タフな見た目が特徴です。この手のモデルは各社から登場していますが、オーナーはどのようなポイントが気に入っているのでしょうか。
■各社から続々と出てきたSUVテイストを盛り込んだ軽スーパーハイトワゴン
昨今、SUVテイストを盛り込んだ軽スーパーハイトワゴンが話題です。
各社から個性あるモデルが出てきていますが、それぞれにはどのような特徴があるのでしょうか。
日本の新車市場において、軽自動車は約4割のシェアを誇っています。
そのなかでも全長1700mmを超え、スライドドアを備える「軽スーパーハイトワゴン」は人気のジャンルです。
軽スーパーハイトワゴンには、ホンダ「N-BOXシリーズ」、ダイハツ「タントシリーズ」、スズキ「スペーシアシリーズ」、日産「ルークス」、三菱「デリカミニ」などが挙げられます。
そのなかでも最近では、タフ感やアウトドア、SUVという要素を盛り込んだモデルが続々と登場しています。
まず最初に登場したのは2018年のスズキ「スペーシアギア」。
その後、後を追いかけるように2020年に三菱「eKクロススペース(後継はデリカミニ)」、2022年にダイハツ「タントファンクロス」、2023年に三菱「デリカミニ」、2024年にホンダ「N-BOX JOY」、スバル「シフォントライ」が登場してきました。
なおN-BOX JOYとシフォントライが登場するタイミングでは、スペーシアギアが2代目へとフルモデルチェンジするなど、このジャンルは盛り上がりを見せています。
これらの特徴は、見た目がタフ感のある樹脂パーツなどを装着していることや、内装に撥水シート、樹脂ラゲッジボードなどを採用していることです。
またスペーシアギアでは、リアゲート下部に自転車を乗せやすいような溝が付いているなどの特徴を持っています。
では、それぞれのユーザーからはどのような声があるのでしょうか。
スペーシアギアに乗っているユーザーは「キャンプが趣味で取り回しやすいスペーシアギアに乗っています。気に入っている点は車内の空気を循環させるサーキュレーターが付いていることですね」と話しています。
またタントファンクロスのユーザーは「デザインが気に入ったのでファンクロスにしました。ディーラーオプションのタープを付けてデイキャンプなどに使っています」と語ります。
さらにデリカミニに乗っているユーザーからは「昔デリカに乗っていたのもあり、軽ワゴンを探しているときに『コレだ!』となり決めました。個性のある見た目が気に入っています。あとは夏場にサーキュレーターがあるのは嬉しいです」と話しています。
このようにそれぞれ個性があるモデルですが、とある販売店の担当者は次のように話しています。
「ここ数年、キャンプ、アウトドア、車中泊という趣味が注目されています。
その結果、室内が広いハイトワゴンの注目も高まっています。なかでもタフ感のあるSUVテイストのモデルは問合せも多いです。
最近ではそれぞれのメーカーから類似のコンセプトをもつモデルも出ているので、お客様はそれぞれを比較検討されています。
最終的には見た目で決められる人が多い印象です」
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昨今注目される軽スーパーハイトワゴンのSUV風モデル。
どのモデルもタフ感のある見た目ですが、アウトドアなどに適した機能もあり、若年層から子どもが成人した夫婦など幅広いユーザーが関心を寄せているようです。