トヨタの「ヤリス」や「アクア」などを筆頭に、幅広い年齢層から人気のコンパクトハッチバックですが、海外には日本で展開されているトヨタ車よりも更に小さいクルマが存在しています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■MTもある! お手頃コンパクトカーとは?
コンパクトハッチバックは、その経済性と使い勝手の良さから多くのユーザーに選ばれており、特に都市部での駐車のしやすさや、ちょっとした買い物での積載性が魅力です。
日本で一番のシェアを誇るトヨタにも、「ヤリス」「アクア」「カローラスポーツ」といった車種がラインナップしており、日本自動車販売協会連合会が発表する「新車統計データ 乗用車ブランド通称名別順位」でも常に上位へランクインするほど、人気を博しています。
しかし、海外にはそんな3台よりも更に小さいコンパクトハッチバックが展開されています。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
そのクルマとは「ウィーゴ」です。
このクルマは、フィリピンをはじめとするアジア市場で展開されるコンパクトハッチバックで、地域によっては「アギア」などの名前で知られています。
ダイハツとの共同開発により初代が2013年にデビューし、ダイハツからも「アジア」や「アイラ」として販売されました。
現行モデルとなる2代目は2023年に登場。
内外装に大きく手がくわえられ、進化を果たしました。
ボディサイズは全長3760mm×全幅1655mm×全高1515mmで、同社が日本で展開するコンパクトカーであるヤリス(全長3950mm×全幅1695mm×全高1495mm-1510mm)と比べても、小さいサイズ感です。
これにより、狭い街中でも軽快に走行できるクルマとして人気を博しています。
エクステリアは、アグレッシブでスポーティなデザインが特徴です。
シャープなLEDヘッドランプや縦型のLEDイルミネーションランプをフロントフェイスに配し、視覚的に精悍な印象を与えて、コンパクトカーながらも存在感のあるスタイルを実現しています。
インテリアには立体感のあるインストルメントパネルやドアトリムを採用。
さらに、先代モデルよりも室内空間が拡大されており、快適性の向上も図られています。
パワートレインには、1.0リッター直列3気筒エンジンが搭載され、最高出力67馬力・最大トルク89Nmを発揮。
これにトランスミッションはCVTのほか5速MTが選択でき、駆動方式にはFFが採用されています。
グレードはJM/T、E CVT、G CVTの3種類をラインナップ。
価格(フィリピン価格)は、60万9000ペソ(約159万300円)から72万9000ペソ(約190万3700円)と、200万円を切る手ごろな価格設定も大きな魅力です。