2023年4月に発売されたホンダのSUV「ZR-V」の人気が高まっているようです。一体どのようなところが評価されているのでしょうか。
■ガソリンターボもいいけど「SPORTS e:HEV」が好評!
ホンダ「ヴェゼル」よりも上級のクロスオーバーSUVとして、2023年4月に「ZR-V」が発売されました。
発売から1年半が経過したZR-Vですが、ここへきてジワジワと販売台数を増やしているようです。
デビュー直後のZR-Vの月間販売台数は2000台前後でしたが、2024年に入ると4000台前後まで増え、5000台に迫る月もあるほど。
2024年上半期のSUV単体での新車販売台数ランキングではヴェゼルがトップで、ZR-Vは2位のトヨタ「ハリアー」に次ぐ第3位となっており、好調であることは間違いないでしょう。
そんなZR-Vの魅力はどんなところにあるのでしょうか。首都圏にあるホンダディーラーに話を聞いてみました。
ディーラーのスタッフによると、ZR-Vの最大の魅力はベースとなった「シビック」譲りの走りの良さとのこと。
すでにクロスオーバーSUVに乗っているユーザーからの乗り換えはもちろんのこと、今までクロスオーバーSUVにアレルギーのあった“アンチSUV”ユーザーにも、その走りのポテンシャルの高さが評価されているのだとか。
ZR-Vに用意されるパワートレインは、「SPORTS e:HEV」と名付けられた2リッターハイブリッドと、1.5リッターVTECターボエンジンの2種類。
ガソリンモデルでも走りの楽しさは十分味わうことができるものの、やはり評価が高いのは最高出力135kW・最大トルク315Nmを誇るモーター駆動を主とするハイブリッドモデルの走り。
レスポンスの良い加速を実現する「ダイレクトアクセル」や、車速とエンジンサウンドを連動させる「リニアシフトコントロール」なども相まって、クロスオーバーSUVらしからぬ楽しい走りをさらに増幅させてくれるのです。
そして細かい部分では減速セレクター/パドルシフトがメタル(金属製)となっている部分もこだわりポイントで、走り好きのユーザーから好評だといいます。
また、シビック譲りのハンドリングは、クロスオーバーSUVとは思えないスポーティなもので、ワインディングなどでは背の高さを微塵も感じさせないところもZR-Vの特徴。
このあたりはスポーティな走りを好むホンダユーザーにもマッチしていると言えるでしょう。
もちろんリアシートの居住性やラゲッジスペースもシビック譲りで、リアシートを倒せばほぼフラットな広い荷室にすることも可能。
上級モデルということもあってパワーテールゲートも標準装備となり、上級グレードにはハンズフリーアクセス機能が付くのも嬉しいところです。
それ以外にも上級グレードにはBOSEプレミアムサウンドシステムや本革シートにシートヒーター&ステアリングヒーターなどが標準装備となって415万9100円(2WD)というコストパフォーマンスの高さも評価されているようです。
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このように、SUVらしからぬ爽快な走りが支持を集めているZR-Vは、SUVユーザー以外からも好評となっています。
ZR-Vの走りの良さが広まれば、さらなるシェア拡大も大いにあり得ると言えそうです。