相模原市の橋本エリアで、幹線道路と幹線道路を直結する、新たな都市計画道路が整備中です。実現すればどう便利になるのでしょうか。また整備はどこまで進んでいるのでしょうか。
■多摩センターから国道16号へ 最後の未開通区間
相模原市の橋本エリアで、幹線道路と幹線道路を直結する、新たな都市計画道路が整備中です。
実現すればどう便利になるのでしょうか。また整備はどこまで進んでいるのでしょうか。
その道路は「宮上横山線」という名称の都市計画道路です。
多摩ニュータウン通りをさらに南へ延伸し、京王相模原線の高架をくぐり、国道16号へ接続します。
多摩ニュータウン通りは、国分寺方面から南下してくる「新府中街道」の延長線上として、多摩センターを経由して町田街道へ接続する、いわば多摩~相模原の南北軸といえます。
とはいえ、町田街道に接続したところで、そこから先が交通集中して混雑しているので、相模原市内はまともな移動ができません。
そこで、町田街道からさらに先へ南下し、国道16号へつながれば、新たな交通分散ルートとして期待がかかります。さらに、リニア中央新幹線の玄関口である橋本駅へのアクセスとしても期待がかかります。
さらに新府中街道も、国分寺から北へ北へ整備中。東村山まで4車線道路となり、さらに北進して所沢駅付近まで1本につながる計画になっています。
すべて完成すれば、所沢~東村山~国分寺~多摩~橋本が1本につながり、「超広域リニアアクセス道路」が誕生することとなります。
さて、今回整備中の「ミッシングリンク」となっている京王交差部は、670mの工区です。
気になる進捗ですが、すでにだいたい出来上がっており、開通予定は「2024年度中」とのこと。つまり、来年3月までには完成となる見込みです。
境川をまたぐ橋梁の工事で不測の地質状況による設計見直しなどがあり、多少の工期延期があったものの、ようやく念願の完成に漕ぎつけそうです。
橋本駅周辺部は、リニア駅建設とともに大々的な再開発が進行中。相模原の実質的な中心エリアとして、その姿とともに交通状況も大きく変化していきそうです。