クルマの大型化や機能の拡充、EV化などにより、車重が重くなる流れのなか、大阪オートサロン2024にとあるコンパクト軽量スポーツカーが展示され注目を集めました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■次世代コンパクトスポーツカー「SC-01」とは?
昨今、クルマの新型モデルが誕生する度にボディの大型化、機能の拡充、EV化による大型バッテリーの搭載などにより、車重が重くなっています。
そんななか、2024年2月に開催された大阪オートサロン2024に、とある軽量スポーツカーが展示され、大きな注目を集めました。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
そのクルマとは「SC-01」です。
同車は、中国の新興BEVブランドであるXiaoPaoChe(和訳:スモールスポーツカー)が手掛けたEVスポーツカーです。
2022年10月にSC-01の存在が明らかになり、2023年9月には生産モデルが公開されました。
そして2024年10月現在、中国では約30万元(約642万3000円)から販売されています。
また、日本でも2024年2月に開催された大阪オートサロン2024にて、クルマの並行輸入や登録に関する事業を展開する興和商会が同車を展示していました。
ボディサイズは全長4105mm×全幅1830mm×全高1160mm、ホイールベースは2500mm、車両重量は1300kgと、コンパクトながらEVとしては軽量なボディを採用しているところが大きな魅力です。
車体そのものはパイプフレームを用いて設計されており、XiaoPaoCheは「中国初の量産型パイプフレーム車」と謳っています。
エクステリアは、ワイド&ローなミッドシップレイアウトのスーパーカーを感じさせるスタイルを採用。
鋭いヘッドライトからなる現代的なフロントマスクに対して、角張ったキャビンや、ランチアが1970年代に製造・販売していた「ストラトス」を彷彿とさせるクラシックなリアデザインが特徴的です。
足回りには、本格派スポーツカーにふさわしくフロント6ポット・リア4ポットのブレーキキャリパーや、鍛造アルミ製ステアリングナックル、ミシュランパイロットスポーツCUP2を標準装備。
名ばかりのスポーツEVとは一線を画す、スポーティな仕上がりとなっています。
インテリアは、大型のデジタルメーターディスプレイに、物理的なスイッチと3連のダイヤルが運転式側にオフセットされ配されたシンプルなデザインとなっています。
また、シートにはカーボンファイバー製のレーシングバケットを装備。
まさに運転を楽しむ為のドライバーズファーストな1台といえるでしょう。
パワートレインは、フロントとリアにそれぞれモーターを配し、最高出力428馬力・最大トルク560Nmを発揮。
停車時から100km/hまで2.95秒で達するスペックを有しています。
バッテリーには、容量60kWhのリチウムイオン電池を採用し、一充電走行距離(CLTC方式)で520kmを記録。
駆動方式は駆動モーターの制御を変える形で、FF・FR・4WDを切り替えられるとしています。
そんなSC-01は日本でも導入される予定があり、興和商会は2025年の年明けを想定しているとのことです。
なお、価格は詳細が決まっていないものの、800万円から1000万円の間になるのではないかといいます。