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新幹線「湘南新駅」アクセス道路が整備中!? 相模川の「橋空白地帯」に悲願の新ルート!? 圏央道直結の「ツインシティ計画」とは

くるまのニュース 2024年10月28日 7時40分

相模川を渡り、平塚市と寒川町をむすぶ新たな橋「ツインシティ橋」の計画が進んでいます。いったいどのような計画で、どこまで進んでいるのでしょうか。

■アウトレット~圏央道が最短距離に

 相模川を渡り、平塚市と寒川町をむすぶ新たな橋「ツインシティ橋」の計画が進んでいます。
 
 いったいどのような計画で、どこまで進んでいるのでしょうか。

 神奈川県中部では、南北に流れる「相模川」が、県土を真っ二つに分断しています。

 川があるということは橋の数だけしか東西行き来ができないということ。橋が交通のボトルネックとなり、各所で渋滞が課題となっています。

 そのなかで、新東名に隣接する「戸沢橋」と、南側の「神川橋」のあいだは約3.5kmにわたって橋が無く、不便な状態でした。特に、東岸側には圏央道の寒川北ICがあるのに、平塚市民はわざわざ迂回を強いられます。逆に寒川町民にとっては、目の前にある「アウトレット湘南平塚」まで行くのに、迂回せざるを得ません。

 橋がつながれば、発展著しい両岸エリアの行き来が飛躍的に便利になります。

 実はもともとこのエリアは、両岸を同時開発する「ツインシティ整備計画」が2002年に立ち上がり、両者を橋でつなぐこと前提で進められていました。その一環がアウトレット湘南平塚で、2023年4月に念願の開業を果たしています。

 なぜここを開発するかというと、通過していく東海道新幹線に「寒川新駅」を設置する構想が持ち上がり、新幹線駅の設置を中心とした新たな街づくりへの機運が高まったからです。

 新幹線の新横浜~小田原は51.2kmにも達し、神奈川県にとっては駅も無く延々とスルーされている状況でした。新横浜へ行くにも小田原へ行くにも遠い「新幹線難民」が多いのが長年の課題で、誘致活動が続けられています。

 目立った進展はありませんが、リニア中央新幹線が開業して東海道新幹線の立ち位置が「長距離輸送」から「地域間輸送」に変われば、趨勢が向かってくるのではという期待もあります。

 さて、何はともあれツインシティ橋を含む「県道410号(湘南台大神)」という1.7kmの道路計画が進んでいます。気になる進捗ですが、平塚側の500mが2023年4月に開通しました。この500mは要するに、アウトレットに入るための道路です。

 肝心の、橋を含む「寒川直結」部分ですが、2024年2月に都市計画決定の手続きが完了。いよいよ事業化の一歩手前の状況まで進んでいます。

 県は「引き続き、鉄道事業者等との調整を精力的に行い、早期に詳細な設計を求め、その後、用地取得に向けた測量に着手します」としています。

 厄介なのが、相模川を渡ったすぐのところに圏央道の高架橋が立ちはだかり、さらにその真下にJR相模線の線路があることです。何をどうやってどこへ橋から抜けていけばいいのか、影響の無いように工事するにはどうしたらいいのかなど、慎重な検討が必要だといいます。

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