2024年10月24日、三菱はミッドサイズSUVのコンセプトカー「DSTコンセプト」を世界初公開しました。
■2025年度には市販版モデルが登場予定!
三菱自動車工業(以下、三菱)は2024年10月24日、第9回「フィリピン国際モーターショー」において、ミッドサイズSUVのコンセプトカー「MITSUBISHI DST CONCEPT(ミツビシ ディーエスティー コンセプト:以下、新型DST)」を世界初公開しました。
あわせて、新型DSTをベースとした量産モデルを、2025年度からアセアン地域を中心に展開すると明らかにしました。
新型DSTは、すべての乗員が快適に過ごせる「フル7シーター」を求めるユーザーに向け、ミッドサイズのボディに3列シートを採用した三菱の新たなSUVを提案するモデルです。
デザインコンセプトは「GRAVITAS & DYNAMISM(グラビタス&ダイナミズム)」。
圧倒的な存在感と重厚感を醸し出す「GRAVITAS」は、SUVらしい安定感のあるスタンスと3列目シートまでしっかり座れる広々としたキャビンを融合したプロポーションで表現。
さらに水平基調で豊かな厚みのあるフロントノーズによって、堂々とした佇まいとしました。
またすべてのピラーをブラックアウトし、キャビンを滑らかな面で包み込むことで広々とした室内空間を強調。
リアは張りのある豊かな面構成とすることで、存在感を際立たせています。
エネルギーと躍動感に満ち溢れる「DYNAMISM」は、SUVとしての優れた走破性と機動性をもたらす高い最低地上高と大径タイヤによって表現。
そのタイヤを包み込む鍛え抜かれたアスリートの筋肉のように張り出した彫刻的な前後フェンダーフレアは、たくましさに加えてSUVとしての力強い走りを予感させるものとしました。
さらに、フロントとリアの大型スキッドプレートとサイドプロテクターによって、プロテクト感と堅牢性を表現しています。
外観の各所には、三菱自動車らしいアイコニックなデザインを織り込みました。
フロントでは、力強いパフォーマンスと人とクルマを守る安心感を表現したデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用。
フロントグリルはハニカム形状のインナーグリルを透明なアウターグリルで覆う立体的なデザインとし、左右バンパーでプロテクトする造形と一体化させることで、先進性と高級感、さらに力強さを表現しています。
フロントのデイタイムランニングランプとリアのテールランプは、LEDをT字型に発光させることで、ワイド感のあるスタンスを実現。
さらにボディサイドでは、Cピラーに水平なバーを彫り込むことで、力強い特徴的なデザインとしました。
インテリアは広々とした上質な空間で、すべての乗員が心地よく過ごせるよう配慮されたといいます。
インパネは、高級感あるソフトマテリアルで包み込むことで上質さを演出するとともに、ドアトリムまで繋がるダイナミックな形状にすることで、空間の広がりを表現しました。
また、広々とした室内に柔らかい日差しを取り込むパノラマサンルーフによって、明るくリラックスできる開放的な空間としています。
インパネには先進的なフル液晶ドライバーディスプレイとセンターディスプレイを一体化させた大型パネルを採用し、路面状況など運転に必要な情報を3連メーターで表示し、安心で快適な運転環境を提供します。
走行面では、荒れた路面でも安心して走行できる高い最低地上高を確保。
激しい降雨による冠水路でも安心して走行できる「ウェット」モードや、舗装されたワインディングロードでのきびきびとした走りを実現する「ターマック」モードをはじめ、「ノーマル」、「グラベル」、「マッド」とアセアン地域のさまざまな路面状況に応じた5つのドライブモードを提供します。
前輪駆動(FF)方式を採用しながら、どんな天候や路面でも安全・安心で快適な走りを実現し、大切な家族や仲間とともに目的地に辿り着くことができるといいます。
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三菱の加藤 隆雄 代表執行役社長 兼 最高経営責任者は、新型DSTコンセプトの発表に際し次のように話します。
「新型DSTは、現在の中期経営計画『Challenge 2025』で投入する新型3列SUVのコンセプトカーであり、量産車は2025年度からフィリピンを含むアセアン地域を中心に展開します。
アセアン地域で生まれ、世界中のお客様にご愛顧いただき、主力車種へと成長したクロスオーバーMPV『エクスパンダー』や、2023年度の発売以来、好評を博しているコンパクトSUV『エクスフォース』に続く当社の世界戦略車を目指し、お客様の行動範囲を広げる三菱自動車らしいSUVとして仕上げてまいります」