神奈川・静岡県境で計画されている新たな高規格道路「伊豆湘南道路」が話題になっています。いったいどのようなルートで、どのような声が上がっているのでしょうか。
■神奈川~静岡の新ルートに反響
神奈川・静岡県境で計画されている新たな高規格道路「伊豆湘南道路」が話題になっています。
いったいどのようなルートで、どのような声が上がっているのでしょうか。
伊豆湘南道路は、小田原~熱海~三島をつなぐ構想となっています。
小田原から熱海までの海岸線は国道135号が通っていますが、「真鶴道路」「熱海ビーチライン」などをのぞき、狭い2車線道路。観光シーズンは大渋滞が課題になり、高潮や津波のリスクにも晒されています。
熱海から三島・沼津方面も峠道を越える必要があり、どこに行っても高速道路が遠いことが、バス移動をはじめとする観光面でデメリットとなっています。
そもそも関東~中部の海側ネットワークは、東名・新東名が一手に担っている状況。広域迂回路を確保する役割も、この伊豆湘南道路へ求められています。
完成すれば、東名・圏央道方面から小田原厚木道路を経て、さらに熱海方面まで、信号ゼロでワープすることが可能になります。現状に比べ、熱海・伊東方面への距離感が大幅に短縮されることが期待されます。
気になる進捗ですが、概略ルートを決定する「計画段階評価」の真っ最中。2021年9月の1回目の地域アンケートを経て、ルート案を3つ程度に絞る検討が行われています。きたる2回目の地域アンケートを経て、いよいよ最終ルート案が決まることとなります。
概略ルートが決まれば、あとは都市計画決定と環境アセスメントの手続きが完了すれば、事業化を待つだけとなります。
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熱海直結の高速道路「伊豆湘南道路」計画に対し、ネット上では「小田原~熱海って微妙に距離あるのよね」「箱根新道もその先の1号線もカーブだらけなんだよな」「箱根峠でスリップして以来怖くて行けてない」「伊豆観光客が海側に流れてくれれば、東名の交通がだいぶ減ることに期待」「いつも起きる渋滞考えたら東京から伊豆は車で行こうと思わない。鉄道一択。この道路ができたら、車で行きやすくなるので楽しみ!」と、期待する声があります。
また「季節によっては平日も渋滞がひどく、もう少し早く事業化できなかったのか…と残念です」「すごく欲しいけど、完成する頃に自分は生きてるかな」という声もありました。
いっぽう「ここに道路ができたら、電車も本数が減るんだろうな。すでに小田原~熱海はかなり減ってるし」など、並行するJR東海道線の行方を心配する声もありました。