「ウインカーを出す意味合いが分かりません」そんな質問が、大手質問投稿サイトに投稿され、話題を集めています。回答は79件にものぼり、様々な反響があったようです。
■「ウインカー出す意味あるの?」に回答殺到
「ウインカーを出す意味合いが分かりません」
そんな質問が、大手質問投稿サイトに投稿され、話題を集めています。回答は79件にものぼり、様々な反響があったようです。
いったいどんな声があり、実際どんな問題があるのでしょうか。
投稿者は「暗い夜間であれば見えづらいのでその意味は充分に分かります」としたうえで、「目視で車を確認できる昼間にまでウインカーを出すことは何か特段の理由があるものなのでしょうか」と疑問を呈していました。
またウインカーを出すことのデメリットとして「ウインカーを出すことに集中して肝心な運転がおろそかになってしまってもいけないと思います」と主張。
さらに「ハンドルを回せば自動的にウインカーがつく仕組みなんて簡単に作れると思うのですが」という提案もしています。
まさに「常識に一石を投じる」質問なので、丁寧に回答する人や、異論反論を投げ込む人で、大議論になりました。
「こういう人がいるから、曲がる時に合図を出す人になるんだろうな」「いったい、教習所で何を学んできたのか絶句」「ウインカーを出すくらいで運転がおろそかになるなら、今すぐ免許返納しましょう」「運転しないのをお勧めします」「教習所行ってないの?」「一生車は運転しないことです」「バカなのか?」「意味合い理解できるようになってから運転してください、危険なので」など、浴びせられる厳しい意見は数え切れません。
いっぽうで、「ウインカーを出す」という行為が社会にとってどんな意味を持つのか、懇切丁寧に説明するユーザーもいました。
まずは「ウインカーは運転手の事故しないための主張」として、「ブレーキランプと同じ意味がある」と話します。具体的には「ウインカーを出すということは後続車へ自分の車が次にどういう方向に進むかを表すもの」だといいます。
「前の車がもしブレーキランプがなくて、急ブレーキをかけたらビックリしますよね? ウインカーもそれと同じです」
もし、前の車がウインカーを出さずに曲がったり車線変更したら、後ろだけでなく周りの車が驚くというわけです。「近くのクルマの予期せぬ行動に驚いて、パニックになるドライバーもいるのです」と別のユーザーは話します。
さらに、周囲の歩行者のためにも意味があるとしています。あるユーザーは「信号が無い交差点の道路で、ウインカーのおかげで曲がるかどうかが分かるので、車の通過を待たずに歩き出していいかどうか判断できる」としています。
「なんでも合図がある方が事故を防げるのです」
他のユーザーも「運転手の意思表示を外部に伝達する為の装置です。運転手がやりたくないからやらなくていいという問題ではありません」と、自分がどうとかいう話ではないことを強調しています。
■実際、ウインカーを出さないとどうなる?
まず、ウインカーを使わないといけない場合は、道路交通法第53条に明記されています。
「左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるとき」は、「合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない」
これに違反した場合は、違反点数1点・反則金6000円(普通車の場合)が課されます。
ちなみに「どれだけ手前から」ウインカーを出すべきなのか。それは道路交通法施行令に明記されています。第21条では「30メートル手前」と規定。車線変更の場合は「3秒前」としています。
警察は「何より自分の行動を周囲に知らせることは、交通事故を起こさない、交通事故に遭わないためには非常に大切な行動です」として、各地で呼びかけが行われています。
質問した投稿者は「なるほど、ウインカーにも知られざる意味合いがあるのですね!勉強になりました。皆さまありがとうございました」とコメントしていました。