2024年10月23日にZeekr(ジーカー)が、新型ミニバン「MIX」を発表しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■これ…市販車なんです! 画期的ドアが目立つ「MIX」発表!
2024年10月23日に、中国の吉利汽車が展開するプレミアムEVブランド「Zeekr(ジーカー)」が、新型ミニバン「MIX」を発表しました。
ジーカーは現在のセダンやSUV、シューティングブレイクやミニバンと多岐にわたるボディタイプのモデルを展開しています。
今回発表されたMIXは、主にミニバンのエントリーモデルとして位置づけられるとともに、吉利汽車が開発したEV用のモジュラープラットフォーム「SEA-Mアーキテクチャ」を採用した初のファミリーカーとしてデビューを果たしました。
ボディサイズは、全長4668mm×全幅1995mm×全高1775mm、ホイールベースは3008mmとミドルクラス級の全長の割に幅広いボディと長いホイールベースが特徴です。
また、前輪が50度以上回転することで、最小回転半径は4.95mに収まるといった取り回しの良さも兼ね備えています。
エクステリアは、滑らかな曲線を持つデザインで、インテリジェントなリビングルームを具現化したカプセルスタイルを採用。
一文字型のフロントデイライト及びテールライトも相まって、まるでコンセプトカーのような先進的な雰囲気を醸し出しています。
最大の特徴となるのが、量産車初となるフロントドアとリアドアが共にスライドして観音開きとなる「ダブルスライドドア」を採用している点です。
これにより1.48mの乗降口幅を実現。
車体床面高はわずか390mmであることも相まって、小さな子どもやお年寄りでも楽に乗り降りできる利便性を確保しています。
インテリアは、幅広いボディと長いホイールベースによって広大な室内空間が確保されており、その室内使用率(車体サイズに比較した室内サイズ)は93%。
ジーカーはこれを業界最高の室内使用率とうたっています。
2列シート5人乗りのレイアウトは採用し、前席は270度回転できるのにくわえて、全9種類のレイアウトパターンに変更することから、全シートを倒してベッド代わりにできたり、友人と向き合って語り合うラウンジや、プライベートなヨガスタジオなど、様々なアレンジが可能なところもまたコンセプトカーのようです。
また、可動式のセンタートンネルにはテーブルや冷蔵庫が内蔵され、室内空間の快適性が追求されています。
さらに、センターコンソールには大きなフローティングスクリーンと小型のメータークラスターが配され、AR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイも搭載されるほか、AIを活用した音声操作機能があり、車内のどこからでもクルマをコントロールできるといいます。
運転支援技術も充実しており、ライダー、高解像度カメラ、ミリ波レーダーの高度なセンサースイートを用いたADASによって、高速道路や都市部での自動運転及び安全運転をサポートしています。
パワートレインはリアにエレクトリックモーターを搭載し、最大出力310kW(422馬力)・最大トルク440Nmを発揮。
バッテリーは76kWhリン酸鉄リチウムバッテリーと、ロングレンジ用の102 kWhニッケルマンガンコバルト バッテリーが用意され、 航続距離(CLTC方式)はそれぞれ550kmと700kmを記録します。
さらに超高速充電の5.5C充電技術にも対応しており、バッテリーは10%から80%まで10分30秒で充電できるのも大きな魅力です。
なお価格(中国での金額)は、27万9900人民元(約596万6200円)からとなっています。