マクラーレン・オートモーティブは2024年10月6日、新型スーパースポーツ「W1」を世界初公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■シートとボディ「一体化」?
マクラーレン・オートモーティブ(以下マクラーレン)は2024年10月6日、新型スーパースポーツ「W1」を世界初公開しました。
W1は、伝説的なフラッグシップモデル「F1」(1992年発売)と「P1」(2013年発売)の後継を担う新時代のスーパースポーツです。
モータースポーツの最高峰であるフォーミュラー1(F1)の技術がふんだんに投入されており、あらゆる機構と性能が浮世離れしています。
例えば上下開閉式の「アンヘドラルドア」(ガルウイングドア)を採用したボディは、その見た目だけでもインパクトは十分ながら、「Aerocell(エアロセル)」と名付けられたカーボンファイバー製モノコックで、シートと一体化したユニークな構造となっています。
シートは固定式ですが、ステアリングとメーター、ペダルが可動式になっているので、ドライバーはそれらを動かしてドライブポジションを調整します。
空力性能の追求も徹底しており、電動格納式の巨大なリアウイングと、特殊なサスペンションのローダウン機能などによって最大1000kgものダウンフォースを生み出せるといいます。
パワートレインは4リッターV8ツインターボエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムで、ミッドシップレイアウト。システム合計の最高出力は1275PS、最大トルクは1340Nmを発生します。ギアボックスは8DCT(後進は電気式)で、後輪を駆動させます。
ボディサイズは全長4635mm×全幅2074mm×全高1182mm、ホイールベース2680mm。軽量素材を多用しているため車両重量(乾燥)は1399kgに抑えられており、パワーウェイトレシオは驚異の1.1kg/PSを実現しています。
0-100km/h加速2.7秒、0-200km/h加速5.8秒、0-300km/h加速12.7秒と、いずれもマクラーレン史上トップレベルを誇ります。
EVモードでの走行可能距離は2km。一般道からサーキットまでシームレスに走りが楽しめ、しかも一般道では快適に、サーキットでは圧倒的な速さでドライバーを魅了します。価格は200万ポンド(約3億9000万円)以上。限定399台で、公開時には完売済みとのことです。