トヨタ「ヴェルファイア」をベースにした覆面パトカーが目撃されています。
■覆面パトカーのベース車としてはかなり高級?
最近、トヨタ「ヴェルファイア」をベースにした覆面パトカーが目撃されているようです。
覆面パトカーらしからぬベースモデルのようにも思えますが、一体どのようなクルマなのでしょうか。
ヴェルファイアは「アルファード」と並ぶトヨタの高級ミニバンで、2008年に2代目アルファードと同時にデビューしました。
以降2015年、2023年に両モデルで同時にモデルチェンジが実施されており、現行ヴェルファイアは3代目となります。
現在は両モデルの区別が明確化されており、ヴェルファイアの基本的なグレードは専用の「Z Premier」。
「漆黒メッキ」を基調とした金属加飾でアグレッシブさに上質感を加え、個性をより際立たせた外観が特徴的です。
こだわっているのは外観だけではなく、専用のサスペンションチューニングやボディ補強が施されており、乗り心地は申し分なし。
さらにパワートレインは専用の2.4L 直列4気筒ターボエンジンが設定されており、まさにユーザーに向けたこだわりのモデルです。
そんなヴェルファイアをベースにした覆面パトカーが最近目撃されているようです。
パトカーといえば「クラウン」などのセダンタイプが用いられることが多く、ヴェルファイアのようなミニバン、ましてや高級車となると似つかわしくないようにも見えます。
そんな覆面パトカーですが、実は用途による区別が存在します。
事件捜査などに用いる「捜査用車」、要人の警護に用いる「警護車」、そして高速道路などで取り締まりを行う「交通取締用四輪車」です。
一般人にとって最も身近なのは交通取締用四輪車であり、実際に取り締まりを受ける可能性もあります。
そんな交通取締用四輪車ではどのようなモデルが最も多く入札されているのか、警察庁の入札に焦点を当ててみましょう。
警察庁広報室によれば、現在入札・整備しているモデルはクラウンパトロールカーであり、型式は2017年から2021年までは「214」系、2022年以降は「220」系のようです。
また入札を年内では1件にまとめられて行われているとのことです。各年の入札台数ですが、例年10台から30台程度で最新の2024年度は23台となっています。
ただ、2019年は215台、2020年度は74台、2021年度は107台とかなり多くなっています。
東京オリンピックの警備では各県警察からも警備用車両が動員されています。同時に観光客も多くなっているため、交通取締用四輪車の入札台数も多くなっていると言えそうです。
そんな覆面パトカーですが、今回のヴェルファイアの覆面パトカーを撮影した、とあるXユーザーは次のように話します。
「警視庁本部の付近は色々な警察車両が見られるため以前からしばしば訪れており、当該車両もその際見かけたため撮影しました。
税金によってこのような高級車が入札されていることを問題視する一般の人もいらっしゃるかもしれません。
ただ個人的には昔からの警察ファンなので、色々な車種が使われているのはマニア心をくすぐられてワクワクします」
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このように賛否両論あるものの、警察車両らしからぬベース車ということで大いに注目を集めているようです。
警察庁で入札しているのはクラウンだけのようですが、今回の警視庁のヴェルファイアのように各県警察では様々な覆面パトカーが導入されているようです。