近年コンパクトミニバンが人気を博しているなか、スズキは全長3.7mのコンパクトなボディに7人乗車可能なモデルを展開しています。一体どんなクルマなのでしょうか?
■エブリィプラス譲りのボディを持つ7人乗りミニバンとは?
近年トヨタ「シエンタ」や、ホンダ「フリード」など、小さなボディに沢山の人と荷物を載せることができるコンパクトミニバンが人気を博しています。
そんななかで、スズキは全長3.7mのコンパクトなボディに7人乗車も可能なモデルを展開しています。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
そのクルマとは「イーコ」です。
同車は、日本でかつて販売されていた「エブリイプラス」の主要コンポーネントを採用しているバンで、エブリイプラスの販売終了後に生産拠点をインドに移し、イーコとして途上国や新興国などで展開されています。
2010年に登場して以降、特にインドでは商用車やファミリーカーとして支持され、2024年3月末時点では累計販売台数119万台を記録しています。
なお、これまで1度もフルモデルチェンジは受けていないものの、新たなエンジンを搭載したり、フラットなカーゴフロアの採用により拡大されたラゲッジスペース、デジタルメーターを搭載したりなどの一部改良が繰り返され、時代に応じた進化を果たしています。
ボディサイズは全長3675mm×全幅1475mm×全高1825mm、ホイールベースは2350mmと、同社が日本で展開しているコンパクトカー「ソリオ」(全長3790mm×全幅1645mm×全高1745mm、ホイールベースは2480mm)よりも高さ以外は少し小さいサイズサイズ感です。
エクステリアは、どこか懐かしさを感じる簡素なデザイン。
無塗装のフロントバンパーがタフな雰囲気を演出しています。
インテリアもエクステリアと同様に、必要最低限な装備となっており、大きなダイヤルと物理スイッチで構成されたシンプルなデザインとなっています。
シートレイアウトは2列シート5人乗りのほか、3列シート7人乗りも用意され、ユーザーの用途に合わせて選択することが可能です。
また安全面では、運転席及び助手席に配されたデュアルエアバッグ、EBD付きのABS、リバースパーキングセンサー、シートベルトリマインダーが装備されています。
パワートレインは、最高出力59.4kW(80.8馬力)・最大トルク104.4Nmの1.2リッターガソリンエンジンと、最高出力52.7kW(71.7馬力)・最大トルク95Nmを発揮する1.2リッターCNG(圧縮天然ガス)エンジンをラインナップ。
これに組み合わせるトランスミッションは5速MTのみで、駆動方式はFRを採用しています。
グレードは、5 Seater Standerd、7 Seater Standerd、5 Seater ACの全3種類を用意。
価格(インドの首都ニューデリーでの販売価格)は、53万2000インドルピー(約96万1700円)から65万8000インドルピー(約118万9500円)です。