いすゞのフィリピン法人は、マニラで開催の第9回「フィリピンインターナショナルモーターショー」で、フラッグシップSUV「MU-X」を展示しました。公式SNSが発表した追加情報によると、新グレード「エグゼクティブ エディション」だといいます。
■MU-Xに最上級「エグゼクティブ エディション」登場
いすゞのフィリピン法人は、2024年10月24日から4日間、マニラで開催の第9回「フィリピンインターナショナルモーターショー」(PIMS2024)にブース出展を行い、フラッグシップSUV「MU-X」を展示しました。
いすゞ フィリピン公式SNSが26日に発表した情報によれば、展示車は新グレード「エグゼクティブ エディション」だといいます。
MU-Xは2013年に登場した世界戦略車の3列シートミッドサイズSUVです。生産国のタイをはじめ、ASEAN地域、豪州、中東、中米など、世界60か国で展開しています。
日本国外で展開しているピックアップトラック「D-MAX(ディーマックス)」とプラットフォームを共通しており、堅牢なラダーフレーム構造による高い信頼性や優れた悪路走破性を確保しています。
現行型は2020年11月に登場。2024年6月には大幅改良が実施されました。
エクステリアデザインは「Bold and Dynamic」をコンセプトに、エアカーテンを用いた新デザインのフロントバンパーを採用。エレガントさや、俊敏かつモダンなイメージの付与に加え、高い空力性能を両立させています。
インテリア細部にわたって作り込まれ、質感へこだわったインパネやシート、ドアトリムを採用。ダブルステッチをあしらったレザーシートや、光沢の加飾パネルなどを備え、フラッグシップモデルらしい高級感を演出しました。
先進機能では、新世代ステレオカメラの採用により、交差点進入時の横断歩行者、後退時や後側方車両の検知が可能になった衝突被害軽減ブレーキや、停止保持機能付きアダプティブクルーズコントロール、リアクロストラフィックアラートなどを搭載。
オートワイパーやオートハイビーム、サラウンドビューモニターシステムなども装備し、全方位での安全性能を高めています。
フィリピン仕様のパワートレインは、ベーシックな1.9リッターディーゼルエンジンに加え、最大出力190馬力・最大トルク450Nmを発揮する高性能版の3リッターディーゼルエンジンを設定。6速ATを組み合わせ、駆動方式はFR/4WDのどちらも用意します。
ボディサイズは全長4850mm×全幅1870mm×全高1815-1825mm、ホイールベース2855mmです。
フィリピンにおけるMU-Xの価格は、167万5000ペソ(約437万円)から258万ペソ(約673万円)です。
そして今回披露されたエグゼクティブ エディションは、他の市場などでも設定のない4人乗りの最上級モデルです。
インテリアはレッドを基調とした特別感のあるもので、インパネやセンターコンソールサイド、ドアトリムなどもステッチを施したレザー張りとし、最上級モデルらしい豪華さを演出。
後席は2座の専用キャプテンシートを採用。通常は3列目が設けられているスペースを活用することで、足元空間を大幅に拡大。
シートにはスマートフォン収納用ポケットや大型アームレストを備えるほか、MU-Xのロゴを施した大型ヘッドレストや大型オットマンも装備し、後席の居住性を高めています。
なお、これ以外の装備や市販の予定などは発表されていません。
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今回のPIMSのいすゞブースでは、MU-Xのほか、D-MAXのカスタムカーや現地で展開している小型商用車「トラビズ(Traviz)」などが展示されました。