日本では見かけないミニバンのヒョンデ「スターリア」。韓国で乗ってみるとどのような印象だったのでしょうか。
日本で豪華ミニバンといえばトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」、ホンダ「オデッセイ」、日産「エルグランド」。また、商用バンといえばトヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」が挙げられます。
一方で韓国では、ヒョンデ「スターリア」というモデルが豪華ミニバンにも商用バンにもなるモデルとして、街中で広く見る機会があります。
スターリアは、ヒョンデが展開するモデルですが、その用途は幅広くファミリーなどが使う乗用仕様のほか、荷物を運ぶなどの仕事に使うバン仕様、そしてゲストや幼稚園を送り迎えするタクシー仕様や幼稚園バス仕様など様々な需要に対応しています。
そんなスターリアのボディサイズは全長5255mm×全幅1995mm×全高1900~2200mm、ホイールベース3275mmです。
乗車人数は、7人乗り(2-2-3)から9人乗り(3-3-3)、11人乗り(3-3-2-3)の乗用仕様、3人乗りのバン仕様など存在し、国や市場により異なって展開されています。
見た目は流線型のシルエットが特徴的です。
そのエクステリアは宇宙船をイメージしたといい、韓国車に多く採用される横一文字ライトがフロントフェイスに採用されています。
またインテリアは韓国の伝統的な建築様式「韓屋」(ハノク)をイメージ。
窓の範囲を大きく取ることで、車内の開放感も確保しています。
実際に7人乗り(2-2-3)の2列目、3列目に乗ってみた印象は、2列目はキャプテンシートとなり、オットマンも搭載されるなど快適に過ごすことができます。
また3列目も決して座り心地は悪くなく、ドリンクホルダーやUSB電源が左右に備わるなど、快適機能も備わっていました。
1時間ほどの距離を高速道路、市街地と乗りましたが、路面からの入力(振動)に関して2列目はあまり気になりません。
3列目に関しては、シート構造の問題からか常に入力があるものの、我慢できないほどではありませんでした。
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なお韓国では、ヒョンデ以外にもルノーなどの送迎モデルがいくつか存在しますが、そうしたモデルよりは重心も低いことから、乗り心地は良かったと言えます。