「運転中にブレーキを何回も踏む車を見かけます。あれが正しいのでしょうか?」そんな質問が、大手質問投稿サイトに投稿され、話題を集めています。
■ブレーキ点滅マンにイライラ…!?
「運転中にブレーキを何回も踏む車を見かけます。あれが正しいのでしょうか?」
そんな質問が、大手質問投稿サイトに投稿され、話題を集めています。10月28日時点で回答は27件にものぼり、様々な反響があったようです。
いったいどんな声があり、実際どんな問題があるのでしょうか。
投稿者は前を走るクルマについて、ブレーキを何回も踏んで止まるのは嫌だとして「正直一回のブレーキで止まってくれた方が車間を取りやすいのでありがたいのですが」と話します。
まず投稿者と同じ思いを持つ人は、前のドライバーが何を考えているのかわからないとして「ダメな運転です。危険運転です。初心者かペーパードライバーです。すぐそのレーンから脱出しましょう」と回答。
ほかにも「正しくはないでしょうね。現に、後ろのあなたが運転しづらいわけですから」「単に下手糞なだけでしょう。アクセルの中間領域でのコントロールが出来ずにベタ踏みか離す(しかできない)」「(その前のクルマに対し)車間距離取れないやつ」「おかしな癖が付いているのかもしれない」といった意見が見られます。
いっぽうで多く見られた指摘は、その行為が「ポンピングブレーキ」だというものです。
ポンピングブレーキは「教習所で教わる典型的なマナー」と言えるかもしれません。突然一気にブレーキランプを点灯させてそのまま急減速すると、後ろのドライバーが驚くため、本番のブレーキの前に何回か点滅させて「事前告知」をする(制動予告とも)というものです。特に、渋滞末尾などでは有効とする見方もあります。
もうひとつの理由として、滑りやすい路面で一気にブレーキを踏むとタイヤがロックしてしまい、コントロール不能になって事故を招くというものがあります。こちらはABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の普及で、ほぼ過去のものになりました。
つまり、結局のところ「後続車に対してブレーキ踏むよ宣言」をすることに対して、「された側がどう感じるのか」という話になります。
それでいうと、「なんの前触れもなく1回のブレーキでそのまま止まるような運転は、マナー違反の非常識な制動方法になります」「ギリギリまで速度を出す人は感覚的に多いです」「追突防止のため」と、当たり前だという認識である声があります。
しかしそれ以前の話として、「意味もなくブレーキランプを点滅させる車はいる。正直下手糞」「無意味に踏みまくっているのは間違いと言えますね」「車間距離と減速のタイミングが不安定な運転で、何度も減速を繰り返すなら、かなり下手だと思います」「普通の走行中に頻繁にブレーキかけてるのであれば運転が下手という事かもしれない」「ブレーキかける所じゃないのにかけてるならただ下手くそなだけでは」という声も。
これは信号で止まるときだけでなく、通常の走行中やカーブ通過時に「周囲と違う変なタイミングで減速することで、こちらが普段使わない神経を使わされる」ことに対する苛立ちも含まれているかもしれません。
結局は「形式だけの『マナー』に囚われたヘタクソが無意味なポンピングブレーキをすると、さらに理解不能な挙動になって迷惑度が増す」ということでは、両論に共通するものがありそうです。
とはいえ、本当に大事なのは以下の回答に集約されているかもしれません。
「下手糞のペースに巻き込まれてペースを乱される方もまた下手糞かと」
この回答者は、「ブレーキ点滅マン」に対してイライラしない対策として、「1~2回つきあってそれ以降は無視すればよいかと」と話します。
要するに、前のクルマに対して「うおっ!危ない」「うおっ!離れた」と感じるということは、前のクルマに対する安全マージンが小さすぎるということなのです。車間距離を十分取ること、さらに心に余裕を持つことは、交通安全の基本と言えるでしょう。