ホンダを代表するスーパーカー「NSX」のデザインを踏襲したモデルが、アキュラから2025年に発売される予定となっています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■2025年末デビュー予定の高級クーペSUVとは?
ホンダを代表するスーパーカー「NSX」は、1990年に登場し2006年に販売終了、そして大きく生まれ変わり2017年に復活するも、2022年に再び幕を下ろしました。
そんなNSXのデザインを踏襲したモデルが、北米で展開するホンダのプレミアムブランドであるアキュラから2025年に発売される予定となっています。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
そのクルマとは「Acura Performance EV Concept(アキュラ・パフォーマンス・イーブイ・コンセプト、以下APEC)」です。
同車はアキュラブランドの次世代EVビジョンを示すモデルで、単なるコンセプトモデルにとどまらず、未来のSUV型EVモデルへの道を切り開く先駆的な存在とされています。
実際に2025年末にはオハイオ州メアリズビルの四輪車工場にて、このコンセプトをベースにした量産EVの生産が開始される予定で、アキュラの革新が一層加速することが期待されています。
APECは、アキュラブランドの次世代デザインと性能への挑戦を具現化しています。
まず注目すべきは、このモデルがホンダ独自の次世代EVプラットフォームを採用する最初の量産車となる点です。
このプラットフォームは、走行性能やデザインの自由度を向上させるだけでなく、ホンダが掲げる環境負荷の低減と持続可能なモビリティの実現に貢献するものとなっています。
また、メアリズビルの工場はホンダの北米EV生産の重要な拠点として位置づけられており、同工場で生産される初のEVモデルとして、北米市場におけるホンダのEV戦略を象徴する存在となることでしょう。
エクステリアは「スーパーヨット」をイメージした優雅でラグジュアリーなスタイリングを取り入れています。
フロントデザインはアグレッシブな表情を持ち、クーペのように美しく流れるシルエットが目を引きます。
また、彫りが深く個性的なサイドパネルが力強さを強調し、全体的にスタイリッシュかつパワフルなプロポーションを実現。
さらにリアエンドのデザインも特筆すべき点で、デッキリッドや左右に広がるテールライト、大きなリアディフューザーなどは、ホンダの代名詞的スーパーカーであるNSXへのオマージュが随所に込められています。
これにより、アキュラブランドのアイデンティティと未来の電動化ビジョンを融合させたデザインが表現されています。
ボディカラーには、セミマット調の専用塗装「ムーンリットホワイトパール」が施され、ボディに陰影を与えつつ、高級感と品質を兼ね備えた仕上がりとなっています。
なお、このモデルから派生するデザインテーマが、今後のアキュラの新型車にも採用される見通しで、未来のアキュラ車の基盤ともなる革新的な役割を担うと期待されています。
同時に、今後もクルマ好きからの関心を集め続けることでしょう。