三菱自動車工業(以下、三菱)は2024年10月9日、大幅な改良を施した新型「アウトランダーPHEV(プラグインハイブリッド)」を、10月31日より発売すると発表しました。ひと足先にサーキットで試した様子について紹介します。
■新型「アウトランダー」が好調な立ち上がり
三菱自動車工業は2024年10月31日、クロスオーバーSUV「アウトランダー」のプラグインハイブリッドEVモデル「アウトランダーPHEV」を大幅改良し、同日より発売を開始しました。
発売に先行しておこなわれた注文受付では、月販目標1000台に対し、10月30日時点で約3400台の予約を獲得し、好調な立ち上がりとなりました。
初代アウトランダーPHEVは、「日常ではEV(電気自動車)、遠出はハイブリッド」というコンセプトのもと、世界初となる「SUV+4WD」のPHEVモデルとして2013年より発売。
現行のアウトランダーPHEVは、2021年12月のフルモデルチェンジで誕生しています。
三菱のフラッグシップモデルに相応しく、コンセプトに「威風堂堂」を掲げ、力強く存在感のある外観と上質な内装、PHEVシステムによる滑らかで力強い動力性能、ツインモーター4WDと四輪制御技術「S-AWC」からなる高い操縦安定性など、数々の特徴を有してしています。
初代をあわせ、2024年9月末までに世界累計で37万台以上を販売し、SUV・4WDのPHEVとして世界No.1の販売台数実績を誇るなど、名実ともにPHEVカテゴリーをリードしてきたモデルです。
そんなアウトランダーPHEVがデビューから約3年を経て、「洗練」と「上質」をテーマにした大規模なマイナーチェンジを実施しました。
パワートレインは、駆動用バッテリーの刷新がおこなわれ加速性能が向上したほか、EV航続距離を約20km伸長し、106km(WLTCモード・Mグレード)となっています。
足回りもサスペンション最適化や新タイヤを採用したことで、より上質で安定した乗心地を実現しました。
また内外装デザインの一部変更を実施。外観は、力強く存在感のあるデザインをさらに強調しました。
内装は、機能追加による質感の向上を図るとともに、ヤマハと共同開発したオーディオシステムを全グレードに採用するなど快適性も高められました。
新型アウトランダーPHEVの販売価格(消費税込み)は、526万3500円から668万5800円。
令和5年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)」の対象となり、55万円の補助金を受けられます。
なお先行注文では、全体の52%のユーザーが最上級グレード「P Executive Package」を選択。続く上級グレード「P」(33%)とあわせると、全体の85%を占めているといいます。
ボディカラー別では「ホワイトダイヤモンド」が30%を占め、次いで「ホワイトダイヤモンド/ブラックマイカ」が17%、「ブラックダイヤモンド」が10%の順となっています。
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三菱の代表執行役社長 兼 最高経営責任者 加藤 隆雄氏は新型アウトランダー発売に際し次のように話します。
「カーボンニュートラルの実現に向け、PHEVは有力な選択肢としてグローバルで注目が高まっています。
他社に先鞭をつけた『アウトランダーPHEV』は、今回さらに熟成を図りいっそう洗練させました。
EV航続距離を伸長させながら、滑らかで力強い加速性能を実現。カーボンニュートラルに貢献しながら、ドライビングプレジャーを堪能することができます。
この『三菱のPHEV』を是非、ご体感ください」