日本が誇るスーパースポーツ、日産「GT-R(R35型)」。その生産が2025年夏をもって終了になると伝えられる中、メーカー非公認ながら通称「R36」を称したCGで話題を集めていたアルティザン ビークル デザインが2024年9月29日、SNSを通じてその“生産版”を公開しました。どのような仕上がりなのでしょうか。
■7000万円超え! 生産版「R36 GT-R」公開
日本が誇るスーパースポーツ、日産「GT-R(R35型)」。その生産が2025年夏をもって終了になると伝えられる中、メーカー非公認ながら「R36」を称したCGで話題を集めていたアルティザン ビークル デザイン(以下アルティザン)が2024年9月29日、SNSを通じてその“生産版”を公開しました。
このアルティザンGT-Rは、自動車デザイナーであるロマン・ミヤ氏の発想から生まれました。
その発想とは「かつてのスカイラインGT-Rを色濃く反映した、新しいGT-Rが登場したらどうなるか?」。R34型を彷彿とさせるイメージCGを作成して、SNSで公開したところ、大バズり。自動車製造関係者の協力を経て、GT-R(R35型)のフルカスタムとして市販化へと動き出し、今回、待望の生産版が公開される運びとなりました。
全体的なシルエットはGT-Rを踏襲しながらも、横長のヘッドライトやバンパーをはじめとするフロントフェイスは日産「スカイラインGT-R(R34型)」を彷彿とさせる無骨なデザインになっています。
ボディパネルはカーボンファイバー製に変更されており、軽量化、剛性の向上も図られています。
車内は縦型の大型ディスプレイとレカロ製バケットシートが目をひきます。プラスチック要素を可能な限りアルカンターラレザーおよびカーボンファイバーに交換されているのも特徴です。
エンジンは2種類あります。ひとつはオリジナルの3.8リッターV6ツインターボをベースにインタークーラーやインテーク、燃料ポンプなどをアップグレードして再構築し、最高出力800馬力とした「トラックパッケージ」です。
もうひとつは、トラックパッケージのエンジンを4.1リッターにボアアップして1000馬力とした「アルティメットパッケージ」で、こちらは専用設計のトランスミッション、ビルシュタイン製サスペンション、モータースポーツ向けの大径ブレーキシステムなども装備されます。
生産台数は限定36台。価格はドナーカー(R35)持ち込みの場合でトラックエディションが36万9000ポンド(約7100万円)から、アルティメットエディションが40万ポンド(約7700万円)から。ドナーカーがない場合は、同社が調達をサポートするそうですが、別途ドナーカー代がかかります。