中古車市場で大きく見た目を変えた、エスティマが注目を集めています。いったいどのような車両なのでしょうか。
■アルファード並みのワイドなエスティマ!?
元祖“高級ミニバン”とも言える トヨタ「エスティマ」の中古車が注目を集めています。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
トヨタ「エスティマ」は1990年に初代が登場しました。
タマゴのような丸みを帯びたボディと、革新的なアンダーフロア型ミッドシップレイアウトを採用したことから「天才タマゴ」と呼ばれています。
また、前席・後席のギャップ差を少なくしフラットフロアを実現させることで、広い室内空間と快適な乗り心地、高い静粛性を実現していました。
2000年には2代目が登場し、特徴的であったミッドシップレイアウトは、安全性や広い室内空間を確保するためFFレイアウトに変更。しかし2001年には「エスティマハイブリッド」が登場するなど、先進的な進化を続けていました。
2006年に登場した3代目では、2008年、2012年、2016年と3回のマイナーチェンジを施しましたが、「アルファード/ヴェルファイア」や「ノア/ヴォクシー」などの競合ミニバンが登場したことにより人気を徐々に落とし、2019年に販売終了。
約30年のエスティマの歴史に終止符が打たれました。
生産終了後も中古車市場では多くの個体が取引されており、一定の人気はいまだに残っています。
そんなエスティマの大きく見た目を変えたモデルが、中古車市場において注目を集めています。
今回話題となっているエスティマは、カスタムカーを専門に取り扱っている「ALESS愛知店」より販売されています。
ベースとなったモデルは2009年に販売されたエスティマの特別仕様車「2.4アエラスGエディション」です。
「2.4アエラスGエディション」の特徴は、同車両の上級グレードに搭載されているダブルラッセルのシート表皮や、本皮巻きのバーズアイメイプル木目調の4本スポークステアリングホイールなどが装備されており、高級感あふれる内装に仕上げられている点です。
さらに、デュアルパワースライドドアやETCユニット、マルチインフォメーションディスプレイなどを特別装備し、利便性を向上しつつ値段も抑えた価格設定となっています。
ボディサイズは全長4795mm×全幅1820mm×全高1730mmと、アルファードと比べると一回り小さいながらもワイドな仕上がりになっています。
同店舗で販売されているエスティマ「2.4アエラスGエディション」は、どのような改造を施した車両なのでしょうか。
まず、最も目を引くのはエクステリアで、ブリスターフェンダーやフェンダーダクトを取り付けており、力強く重厚感のある見た目に仕上げられています。
また、ボディはオリジナル色のブルーパールに塗装されています。
ワンオフ加工のエアロにジーストST219インチアルミホイール、BIGキャリパー&ローターを装着し、走行性能を向上させています。
車内空間はオーダーで張り替えられた水色とピンクをベースとして、ファンシーな空間を実現しています。
内装のトランクオーディオにはキッカーパワーアンプが3つ、サブウーファーが2つ、6つのミッドスピーカーの計11個を装備し、LEDイルミネーションが鮮やかに照らします。
快適装備では、クルーズコントロールにスマートキー、ナビ、ドライブレコーダー、ETCなどを揃えています。
このエスティマ 2.4アエラスGエディションの本体価格(消費税込)は147万円です。
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この車両について同店舗担当者は「この車両を取り扱った経緯ですが、当店でカスタム車の高価買取を行なっていた際にお客様が持ち込んだ車両となります。やはり目を惹くのはトランクオーディオのカスタムと、アルファードやヴェルファイア並のワイドな見た目で、多くの方から『おもしろいミニバンだ』と声をいただいています」とコメントしています。
現在、車検上では2人乗りとなっていますが要望があれば座席を増やすことも可能とのこと。
今後も 「ALESS愛知店」ではユーザーからカスタム車を買取し、様々なクルマを掲載していく予定です。