2024年第3四半期の米国EV販売台数ランキングにおいて、日本の自動車メーカーのなかで一番の販売台数を記録したホンダ「プロローグ」とは一体どのようなクルマなのでしょうか。
■テスラに次ぐホンダの大人気EVとは?
専門メディア「ケリー・ブルーブック」による2024年第3四半世紀EV販売報告者では、ホンダ「プロローグ」が米国で1万2644台を記録したことが明らかになりました。
これはテスラ「モデルY」「モデル3」「サイバートラック」、フォード「マスタング マッハE」に次いで5番目に多い販売台数となり、米国のEV市場における日本の自動車メーカーのなかで、一番売れているEVということになります。
そんな大人気なプロローグとは、一体どのようなクルマなのでしょうか。
プロローグは、ホンダとGM(ゼネラルモーターズ)が共同で開発した次世代のSUV型EVです。
両社の技術と経験を結集させ、ホンダの従来のラインアップとは一線を画す新しいEVとして誕生しました。
同車は2021年6月に初めて発表され、2022年10月に内外装デザインを披露。
また、2023年10月から11月に行われた「ジャパンモビリティショー2023」では日本で初公開され、クルマ好きから多くの注目を集めました。
ボディサイズは全長4879mm×全幅1989mm×全高1643mmで、日本でも展開されているホンダ「CR-V e:FCEV」(全長4805mm×全幅1865mm×全高1690mm)よりも一回り大きく、存在感あふれる堂々としたプロポーションです。
ホイールベースも3094mmと長く、広々とした室内空間を実現しています。
エクステリアデザインは、低く抑えたシルエットと幅広いスタンスが特徴で、シンプルながらも洗練されたデザインが印象的。
フロントは未来的な要素を取り入れつつシンプルな美しさを持ち、サイドビューはシームレスなラインがエレガントさと力強さを同時に演出しています。
またテールライト部分には、日本で展開されているホンダ車にはあまり見られないHondaロゴが配されているのも特徴的です。
インテリアには水平基調のデザインが採用され、モダンで落ち着いた雰囲気が漂います。
11.3インチの大型コネクティビティディスプレイがセンターに搭載され、直感的な操作が可能です。
また、「グーグルビルトイン」も標準装備しており、ナビゲーションや音声アシスタント、音楽ストリーミングなど、便利なドライビング体験を提供します。
パワートレインは、最高出力212馬力・最大トルク320Nmのシングルモーター(前輪駆動)と最高出力288馬力・最大トルク451Nmのデュアルモーター(四輪駆動)の2種類を用意。
バッテリーにはGMの最新技術「アルティウム」が採用されており、米国環境保護庁(EPA)基準で最大296マイル(約476km)の航続距離を実現します。
また、充電インフラの発展にも対応し、将来的な利便性の向上も期待されています。
なお価格は、4万7400ドル(約676万4700円)から5万7900ドル(約885万1000円)です。