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日野が新型「凄い“Z”」を発表! 340馬力で超画期的「静音仕様」が凄い! 全長10m超え「70人乗り&段差なし」の新型「ブルーリボン Z EV」発売

くるまのニュース 2024年11月1日 20時10分

日野自動車は2024年10月31日、新型フルフラットEVバス「ブルーリボン Z EV」を発売しました。

■日野にも「最新フルフラノンステ」登場!

 日野自動車(以下日野)は2024年10月31日、新型フルフラットEVバス「ブルーリボン Z EV」を発表しました。
 
 同日より発売しています。

 日野「ブルーリボン」は1950年代から展開している大型バスシリーズです。2015年8月からはいすゞの大型バス「エルガ」と共通設計となっています。

 現行モデルではデザインの一新に加え、小排気量化した5.2リッターの直列4気筒ディーゼルターボエンジンの採用による環境性能・燃費性能の向上、ノンステップ部の空間拡大、車いす用スロープや固定装置の装備によるバリアフリー向上を図っています。

 ラインナップは通常のディーゼルエンジン搭載車に加え、日野自社製のディーゼルエンジン+モーターを組み合わせる「ブルーリボン ハイブリッド」を用意。こちらは「エルガ ハイブリッド」として2018年からいすゞにも供給しています。

 そして今回、バッテリーEV(電気自動車)化した新型ブルーリボン Z EVが追加されました。

 通常のディーゼルエンジンを搭載する現行ブルーリボンをベースにEVユニットを搭載し、環境性能を高めるとともに、車内の通路の段差を一切廃したフルフラットノンステップ構造を採用。

 従来のノンステップバスでは、前扉〜中扉までのみをノンステップ構造とするもの(前中ノンステップ)が標準で、中扉以後の座席ではエンジンを搭載することから段差が発生しています。

 新型ブルーリボン Z EVでは、小型バッテリーを屋根上・最後部の座席下に収納し、リアアクスル左右それぞれにモーターを内蔵した「ハブモーター付きドロップアクスル」を採用することで、最前部から最後席までのフルフラットフロアを実現。

 段差を気にすることなくすべての客席にアクセスが可能となり、お客様の利便性や安全性が大幅に向上したといいます。

 なお歴代ブルーリボンでも、初代の末期にフルフラットモデル(KC-HU2PMCE/KC-HU2PPCE)を設定していたほか、大幅改良後の「ブルーリボンシティ(KL-HU2PMEE/KL-HU2PPEE)」でも2005年まで設定があり、日野としては約20年ぶりのフルフラットノンステップバスの復活となります。

 パワートレインは最高出力125kW(170馬力)・最大トルク480Nmを発揮するモーターを2基搭載し、250kWhの大容量バッテリーを組み合わせています。ディーゼルエンジンのブルーリボン同等の性能を確保し、一充電走行距離360km(国交省届出値)を実現。

 充電はCHAdeMOに対応し、3.2時間で20%から80%まで充電が可能。災害時にはバッテリーから電源を取り出すことができるV2L(vehicle to load)にも対応しています。

 先進機能では、フロントブラインドスポットモニターや転手急病などでバスを非常停止させることが可能なEDSS(ドライバー異常時対応システム)を搭載。安全性能も高めました。

 ボディサイズ(車型:ZAC-KV828L1)は全長10545mm×全幅2485mm×全高3330mm、ホイールベースは4990mm。乗車定員は都市型で70人です。価格は公表されていません。

 なお、新型ブルーリボン Z EVはいすゞ「エルガEV」と同一モデルです。

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