アメリカ・ラスベガスで開催される「SEMAショー2024」で、トヨタの北米法人は「4ランナーTRDサーフコンセプト」を世界初公開します。このコンセプトカーについてどのようなコメントが寄せられているのでしょうか。
■初代「ハイラックスサーフ」が現代によみがえる!?
トヨタの米国法人は2024年10月31日、ラスベガスで11月5日から開催される「SEMAショー2024」に出展する「4ランナーTRDサーフコンセプト(以下、TRDサーフコンセプト)」の情報を公開しました。
「4ランナー」は1984年に登場したミドルサイズSUV。強固なラダーフレーム構造による高い走破性や信頼性が支持されており、日本でも4代目までが「ハイラックスサーフ」として販売されました。
現行4ランナーは2024年4月に登場した6代目。伝統のスタイリングや高い走行性能を継承しながらTNGA GA-Fプラットフォームを新採用したことに加え、パワートレインの一新、内外装デザインの刷新、先進運転支援の強化が図られています。
SEMAショー2024で公開予定の「TRDサーフコンセプト」は、初代モデルの頑丈さやオープンエアの精神と、最先端のテクノロジー・デザインを融合したコンセプトカーです。
80年代の南カリフォルニアのビーチで、4ランナーがサーファーたちに人気となった時代からインスピレーションを得たといいます。
TRDサーフコンセプトでは、初代モデルのように2ドア化および後部のキャノピーを脱着できるのが最大の特徴です。
キャノピー装着時は通常の4ランナーと何ら変わりませんが、取り外すとまるでピックアップトラック「ハイラックス」のようなスタイルに見えます。
キャノピーは後席まで覆っていることから、キャノピー無しの状態だと後席が完全にオープンになるのもユニークな点です。
後席の後方にはロールバーが装着されるほか、シートなど各部に「TRD」のロゴが入ったパーツが使用されました。
さらに、耐候性のある内装には、柔らかく防水性のある床材を使用。後席に簡単にアクセスできるように、助手席は前方に跳ね上げることができます。
パワートレインは、最高出力278hp、最大トルク317lb.-ftを発生するiForce 2.4リッターターボエンジンと8速ATを採用。電子制御デュアルレンジトランスファーケースを備えたフルタイム4輪駆動システムを搭載しました。
なお、ターボ車であることを示す、レトロな「turbo」のロゴがボディサイドに配されています。
TOYOTA USAの公式YouTubeではTRDサーフコンセプトの製作風景の動画を公開しています。現行モデルのルーフを切り取ってオープン&キャノピー仕様としたほか、後部ドアは溶接することで、2ドア化を実現しました。
このTRDサーフコンセプトについて、多くのコメントが集まっています。
「トヨタが過去のモデルに敬意を表しているのがいいね」「昔ながらの変換がたくさん行われていることをうれしく思います」「ドアパネルに刻印された『turbo』が、ハイラックスサーフへのオマージュになっているのが素晴らしい」など、初代モデルを彷彿とさせるスタイルが共感を得ているようです。
また「取り外し可能なトップが復活してほしいです」「トヨタの最新機能を備えた2ドアのドロップトップSUVは即購入です」「ぜひこの装備を現実化してください!」と、TRDサーフコンセプトの市販化を望む声も数多く寄せられました。