ホンダ・レーシング・コーポレーションUSA(HRC US)は2024年10月31日に、純正パフォーマンスパーツを製造する新事業の立ち上げを発表し、同年11月の「SEMA Show 2024」にて、レース車両やプロトタイプモデルを展示することが明らかになりました。
■市販化予定のプロトタイプ含む9台を出展!
2024年10月31日に、ホンダとアキュラ両社の北米レース部門であるホンダ・レーシング・コーポレーションUSA(HRC US)は、ストリート、トラック、オフロードの各用途に特化した純正パフォーマンスパーツを製造する新事業の立ち上げを発表しました。
それに伴って、同年11月5日から8日まで開催されるモーターショー「SEMA Show 2024」にて、9台のレース車両及びプロトタイプモデルを展示するといいます。
HRC USは、1993年にホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)として設立。
2024年1月にHPDはHRC USと改名し、HRC Japanと統合してホンダ及びアキュラ全体のモータースポーツに関与してきました。
さらに2026年からは、ホンダのF1パワーユニットの開発とレースサポートに携わる予定とのことです。
そんな30年以上にわたりオンロード、オフロードのレースで培った豊富なノウハウを活かし、法人または個人のユーザー向けに新しいパフォーマンスパーツの製品ラインを導入するとしています。
その背景には、2024年8月にアメリカ・カリフォルニア州で開催されたクルマの祭典「モントレー・カー・ウィーク」にあるとのこと。
同イベントで展示したアキュラ「インテグラ タイプS HRCプロトタイプ」に対して、来場者を始めクルマ好きから強い関心が集まったことから、北米のユーザーに向けて本格的なパフォーマンスパーツを新たに設けることが決定したといいます。
これらの新パーツは、チャンピオンシップで優勝したHRCレースエンジニアの技術的な知識と専門知識を活かした開発が既に進められており、2025年には市販化予定としています。
また今回の発表に伴い、同年11月5日から8日まで開催されるモーターショー「SEMA Show 2024」にて、9台のレース車両及びプロトタイプモデルを展示するといいます。
具体的には、ホンダ F1 レース活動をサポートするという同社の新しい役割を示した「オラクル レッドブル レーシング RB20 フォーミュラ1カー」をはじめ、ホンダからは「インディカー」、「リッジライン バハ レース トラック」、「CR-V ハイブリッド レーサー」、「パイロット HRCプロトタイプ」を展示。
アキュラモデルは、史上最もパワフルなインテグラの登場を示唆するインテグラ タイプS HRCプロトタイプのほか、「ARX-06」、「インテグラ タイプ S DE5 レースカー」を披露します。
くわえてインディカー競技に使用されている最新のホンダペースカー「HRC ホンダ シビックタイプR ペースカー」も出展されるとのことです。
これらについて、HRC US社長のデイビッド・ソルターズ氏は次のようにコメントを残しています。
「HRCのレースエンジニアの技術的知識をお客様が楽しめるクルマに活かせることに、私たちはこれ以上ないほど興奮し、やりがいを感じています。
新たなパフォーマンスパーツラインを追加することで、アキュラとホンダの愛好家との繋がりが強まり、運転の楽しさとクルマに対する所有欲が確実に向上するものだと信じています」