日産は、かねてより製作をおこなっていた「スカイラインGT-R(R32型)」のEVコンバージョンモデル「R32 GT-R EVコンバージョンコンセプトモデル」の実車公開をおこないました。
■“超静音”な新R32を実車公開
日産は2024年10月27日、2023年に製作を発表していたコンセプトモデル「R32 GT-R EVコンバージョンコンセプトモデル(GT-R EV)」を実車公開しました。
日産の最新電動化技術を織り込んだモデルだといいますが、どのようなクルマなのでしょうか。
日産が1950年代から展開するセダン/クーペ「スカイライン」に3代目で初めて用意されたハイパフォーマンスモデルが“GT-R”です。
今回、日産が最新電動化技術を織り込みEV化するのは、1989年に登場した8代目スカイライン GT-R(R32型)。GT-Rとしては実に16 年ぶりの復活となったモデルで、いまも根強い支持を集めています。
搭載されるエンジンは、GT-Rのために専用設計された2.6リッター直列6気筒RB26DETTツインターボエンジンで、当時国産車最強の280馬力を発生しました。
駆動方式には、FRベースながら路面状況に応じた高度な電子制御で前後輪に自在に駆動力を配分する電子制御トルクスプリット4WDシステム「アテーサE-TS」を採用。
サスペンションも新開発の4輪マルチリンク方式に一新し、セダン派生型のスポーツカーとしては世界トップクラスの運動性能を実現しました。
そんなスカイライン GT-R(R32型)をベースにしたEV化プロジェクトは、2023年3月に発表されました。
日産によると、GT-Rに憧れて日産へ入社した技術者が「最高に好きなクルマに、今自分が関わる最新の電動化技術を載せて、もっとワクワクするクルマを造りたい」という思いから始まったといいます。
日産の公式Xには「#R32EV」のハッシュタグとともに作業の様子が順次アップされ、仕上がりも注目されていました。
しかし2024年に入り公式Xの更新がほぼおこなわれなくなり、ファンのあいだではプロジェクトの進捗が危惧されていたところです。
しかし2024年10月27日に開催されたGT-Rのイベント「R’s Meeting 2024」において、突如として完成した実車が展示され話題を呼びました。
SNSなどでは、実車を見たというファンを中心に「ついに完成したのか」「気になっていた」「こんなところで会えるとは」など、GT-R EVの展開が気になっていたという数多くの声が見られます。
日産公式サイトからのコメントも待たれるところです。