日産は、2024年10月17日に、ミドルサイズクロスオーバーSUVの「ムラーノ」の4代目となる新型モデルを発表し、2025年初頭にアメリカとカナダで販売するとアナウンスしました。
■日産 新型「ムラーノ」どんなクルマ?
日産は、2024年10月17日に、ミドルサイズクロスオーバーSUVの「ムラーノ」の4代目となる新型モデルを発表し、2025年初頭にアメリカとカナダで販売するとアナウンスしました。
2002年に初代モデルが北米で発売されたムラーノは、もともと北米市場専売車として開発されていましたが、2003年の東京モーターショーに参考出展したところ大きな反響を集め、急遽日本仕様の企画を立ち上げて2004年9月に日本でも販売をスタートしたというエピソードも有名なところです。
そんなムラーノは日本では2代目モデルが2015年に終売して以来、販売されていませんでしたが、メイン市場の北米などでは2014年に3代目モデルが販売されており、今回登場したのが10年ぶりの全面刷新を受けた4代目モデルとなります。
フルモデルチェンジを果たした4代目ムラーノは、エネルギッシュでエレガントなデザインに加えて、高い快適性とシームレスなコネクティビティを提供するモデルとアナウンスされており、最新の日産のデザインアイデンティティであるデジタルVモーショングリルを採用したフロントマスクや、左右に広がったLEDテールライト、そして専用2トーンカラーなどによって流麗でモダンな外観を実現したとのこと。
このフロントフェイスについては「エルグランド顔だ」という声がSNSなどで多く見られます。
一方のインテリアは細部までこだわった素材、2つの12.3インチディスプレイ、そして64色のアンビエントライティングやマッサージ機能付のフロントシートなど、高級感溢れる仕上がりとなっています。
安全装備としては全車に全方位運転支援システム(セーフティシールド360)を標準搭載し、高速道路でのスムーズな走行をサポートする「プロパイロット」や「プロパイロット1.1」を設定。
また直前の走行映像を用いてフード部分を透過したような映像で前方を確認できる「インビジブルフードビュー」や駐車時などに真上から見下ろしたように車両の周囲を表示する「インテリジェントアラウンドビューモニター」といった2種類のカメラ技術をムラーノとして初めて搭載しました。
搭載されるエンジンは先代よりも排気量の小さなダウンサイジングターボとなる2.0LのVCターボエンジンを搭載。最高出力は241HP、最大トルクは先代よりもパワフルな約353N・mを発生し、9速ATと組み合わされて、駆動方式は前輪駆動と四輪駆動の2種類から選ぶことができます。
そしてサスペンションには専用チューニングが施された周波数感応型のダンパーと電動パワーステアリングを搭載し、優れたハンドリングと乗り心地を両立しているとされ、プレミアム感溢れるミドルクロスオーバーSUVに相応しいものに仕上がっているようです。
現時点ではアメリカとカナダでの販売ということですが、2代目が日本で販売されていた頃に比べるとクロスオーバーSUVの人気が大幅に高まっているため、エクストレイルとアリアの間を埋めるプレミアムSUVとして日本に導入されれば人気車種となる可能性は大いにありそうです。今後の日産の動向に期待大です。